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7話 ページ7
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包帯グルグル巻きで炎天下の中、作業している実弥を見て「包帯を外してもいいよ」と言った。余程暑かったのだろう。実弥は直ぐに包帯を外す。
「……治ってやがる…」
自傷の傷も鬼にやられた傷もかなり深かった。なのに、傷痕すら残らずに綺麗に治療されている。それを見た実弥は目を見開いていた。
「ボクの努力のたわものさ。こう見えても医者だからね。まあまあそれなりにできる」
「…てめぇが医者とか人間殺しまくってんじゃねェの?」
「莫迦を言え。助けまくっとるわ莫迦」
実弥に軽めのチョップをした後、小さい鞄をからう。
「ちょっくら仕事行ってくるからサボんなよ」
「へいへい」
実弥の気の抜けた返事を聴きながらボクは家を出た。
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