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夏喜side
どうも、夏喜です。
俺は、みんなにクールだとか塩だとか言われる。
自分じゃ全然わからん！
俺の隣にはいつも顔がイケてる颯太がいる。
昔から一緒だけど高校に入って颯太はモテるようになった。
女子はみんな颯太に寄る。
でも、俺とすごく話してくれる先輩がいる。
その先輩はいつも俺を見つけると「あっ！」って言いながら目を大きくして名前を呼んで駆け寄ってくる。
家庭部で一緒の2年生。Aさん。
あ、噂をすれば...
A「あっ！夏喜くん！！」
夏喜「どうも(ペコ)」
颯太「あ、Aさん！今日部活ですねっ！」
A「そうだね！何作るんだろ...。来るよね？」
颯太「行きます！！」
A「颯太くんこの前さぼってたもんね〜？」
颯太「いや、あれはー...すみませんっ！」
A「いいよいいよ笑 夏喜くんは？来るよね！」
夏喜「行きます。」
A「そっか！じゃ！またあとで。」
颯太「はーい！」
俺はAさんがすきだ。
他の女子と違って俺と颯太を比べたりしないとこ、笑顔がかわいいとこ、全部すき。
しかし...なんで俺は、颯太みたいに話せないんだよおおおお！
なんで冷たい言葉ばっかり言っちゃうんだろ...
颯太「なあ、夏喜？」
夏喜「なんだよ」
颯太「何怒ってんの...あ、もしかして...嫉妬？♡」
夏喜「黙れ」
颯太「俺がAさんと話してたから？♡」
夏喜「黙れ」
颯太「俺は分かってるから」
夏喜「は？」
颯太「お前がAさんのこと好きなの見ればわかるから」
夏喜「別にすきじゃないし」
颯太「...ふーん。じゃあ俺もーらおっ！」
夏喜「は？！むり」
颯太「ほら〜♡」
夏喜「うっぜえ」
颯太はずるい。
なんであんな話せるんだろ。
Aさんも冷たい俺じゃなくて積極的な颯太の方がすきなんだろうなあ。
Aさんと付き合えたら幸せだよ。
付き合いてえー！！！！
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
A「なんでもない！えへへっ」
夏喜「なんですかそれ笑」
A「ジュース買ってくる！」
ああ、もっと話したかった。
俺が話題持ってれば...
颯太「夏喜！(小声)」
夏喜「んだよ」
颯太「Aさんひとりで行ったよ？行けば？」
夏喜「むり」
颯太「むりじゃない。チャンスだろ！？」
夏喜「俺なんか...」
颯太「やらなきゃわかんねえだろ！早く行けって！！」
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作者名：ぶひ | 作成日時：2018年7月2日 15時
