【文スト】幹部様からの愛が重すぎて圧死しそうです。【中原中也】

１３、愛が重すぎて圧死しそう ページ16

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中「手前は構成員じゃねぇのか？」





流石に向こうもこの無言の状態がつらいみたいで、


会話を続かせようとしてくれた。





ただ、その話題は今の私にとってタブーで。





貴方にとっての太宰と同じ。


所用、NGワードってやつだ。





「構成員ではないです…。今はまだ。」





この時の私の顔は心底歪んでいたと思う。






「貴方は…羊の王だったんですよね？」





中「…あぁ」





「組織のトップは…大変でしたか…？」







そう私が質問すると、



中原中也は目を伏せながら







中「俺は確かに"羊の王"だったけど、




組織の長とかトップとかそんな偉いもんじゃなかった。」






と、答えた。




その時の中原中也の顔が、もうすぐ泣き出してしまいそうな少年の顔に見えて




無意識に中原中也の頭を撫でてしまっていた。








中「なっ…」








「私が言うのは変かもしれませんが」








「大変でしたね。よく頑張ったと思います。」









中原中也は大きく目を見開いて



そして、俯き涙をひとつ流した。

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