36-回想-(亮Side) ページ36
最初はただの出来心。
章ちゃんが、いつも話すから。
せやから気になっただけやねん。
2年になって黒板に貼られている座席表を見て、ニヤリとする。
錦「席…隣やん」
章ちゃんに言われて1年の時に見かけていたその姿。
全然派手やなくて、むしろ地味やし、目立たんし。
意識して探さなすれ違っても気付かんレベルやわ。
ドサっと机に鞄を置いて、
椅子に座る俺に気が付いたのかチラッと視線を向けてきたのに、
すぐに手元の小説に戻っていく。
…大概の女子は喜んでくるんやけどなぁ…俺が隣になると。
今までの経験上、そんなことが多いから
大体想像のつく女子の反応やってやつがあるんやけど、全然あれへん。
錦「おもろい…」
誰にも聞こえへんように口の中で呟いた言葉。
どうしたらええかなとその横顔を眺めると、
視線に気がついとるのか頬が凍りついとるのがわかる。
そこは、頬を赤らめるとかが普通の反応やろ？
そう思うのは今までの俺。
ちょっかいをかけたくなったのも、今までの俺。
錦「…なぁ？」
さっきまでしていたイヤホンは片耳外して、声を掛ける。
こっちのことは気にしとるから、
自分に話しかけられたってことはわかるやろ？
ビクビクしながら
『…はい…？』
って目も合わせずに、
それでも返事だけはしてくるところを見ると、
俺、めっちゃ怖がられてへん？
なんだか楽しくなってもうて、
ほんまは知っとるんやけど聞いたAって名前。
ニヤニヤしてまうのに、
そんな俺の行動は、まだ来ていない章ちゃんにはバレてへん。
遅めに登校してきた章ちゃんが
俺に気が付いて目の前に立った時に
見逃せへんかったのはAの表情。
俺が話しかけた時は凍りついたような顔やったのに、
章ちゃんが話しかけた時に、
少しだけ頬が染まったのを見逃さへんかった。
…ふぅん、そういうことかぁ。
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華絢(プロフ) - 蒼乃碧さん» どうなりますかねぇ(ﾉω｀*)んふふ♪ もう、なるように…的な(´･ω･｀) (2018年4月1日 21時) (
レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - くはぁ、せつない…(´；ω；`)これからどうなるのかな…。 (2018年4月1日 6時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - ひみささん» ひみささん、いつもありがとうございます(〃ω〃) 珍しく学生設定にしてみましたー♪ お付き合い頂けたら嬉しいです(〃ω〃) (2018年3月22日 21時) (レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 新作公開ありがとうございます(*^^*) 高校生なんですね〜、黄色もあるんですね〜、色々楽しみです♪ (2018年3月22日 14時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2018年3月22日 13時
