32-体育祭- ページ32
あ、今年もこうやって眺めているのだから、
3年連続で眺めることになっている。
そう言えば昨年は、
女の先輩に章大くんも亮も借りられてたな。
そんなことを不意に思い出した。
借り終わり時に告白されてたけど、
2人とも速攻で断っていたのはある意味での伝説だ。
安「ごめんなぁ」
と言いつつ、
安「曖昧な答えで気を持たす方が酷いことする感じがするやん？」
なんて可愛く返事をしちゃう章大くんに
何故か告白した先輩が可愛いを連発してしまうし、
錦「俺、好きちゃうし」
と一見冷たそうな台詞を吐いた亮には、
告白した先輩以外の人がときめいてた。
今年は何が起こるんだろう。
そう思うと、出場者の位置に見えるのは亮の姿。
なんだかんだ言いつつも、参加してるからおかしくなる。
錦「あんなん絶対に嫌や」
って最近まで言っていたのに、
なにか心境の変化でもあったのかな。
スタートラインに立つ姿。
ドキドキしながら、私の目には亮しか写っていなくて、
走り出したと同時に
Tシャツの襟元からチェーンが揺れるのが見えて、さりにどきりとした。
紙を拾って、広げてから。
真っ直ぐ私に向かってくる姿。
なんとなくクラスメイトたちは私たちの関係を知っていたけれど、
友だちがいるように見えない私に
近付いて聞いてくる人も、絡んでくる人もいなかったから。
だから、公にしてはいなかったこの関係。
亮から差し出された手に自然に手が伸びるのはもう習慣のようなもの。
周りの冷やかすような声と、
後輩からはトキメキに似たため息が漏れ聞こえてきた。
グイッと引っ張られて、
手を繋いだまま勢いよく走り出すから、
転びそうになる反動で、
私の首元からチェーンとリングが外に出た。
お揃いのリングが揺れる。
と同時に、2人でゴールテープを切った。
ハアハアと切れる息に、ドキドキする心臓。
走ったからなのか、
こういうことを人前でしたからなのか。
思わず見上げた亮の顔。
目が合って、なんだか笑いがこみ上げてきたから、
ふたりで笑い合った。
錦「絶対に負けたくないやん？
やから、めっちゃ嬉しい。
せやけど、明日からしばらくは人気者やな」
困った顔をするのに嬉しそうって、
たまに見せるこんな天の邪鬼なようなところが
キュンとドキリを運んでくる。
こうやって、ただ亮と楽しく過ごして行くんだなと思って過ごしながら、
私はまたライブハウスに足を入れた。
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華絢(プロフ) - 蒼乃碧さん» どうなりますかねぇ(ﾉω｀*)んふふ♪ もう、なるように…的な(´･ω･｀) (2018年4月1日 21時) (
レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - くはぁ、せつない…(´；ω；`)これからどうなるのかな…。 (2018年4月1日 6時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - ひみささん» ひみささん、いつもありがとうございます(〃ω〃) 珍しく学生設定にしてみましたー♪ お付き合い頂けたら嬉しいです(〃ω〃) (2018年3月22日 21時) (レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 新作公開ありがとうございます(*^^*) 高校生なんですね〜、黄色もあるんですね〜、色々楽しみです♪ (2018年3月22日 14時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2018年3月22日 13時
