3-自己紹介- ページ3
でも…。
だからって何もできない私。
翌日学校に行っても話しかけることなんてもちろん出来ないし、
挨拶すらも出来る訳がない。
静かに教室に入って自分の席に向かえば良いと思いながら、
引き戸を開けて中に入ろうとすると、
安「おはよー」
急に声が飛んで来たから、
なんで？？？とパニックに陥っていると後ろから、
男子「ヤス、おはよー！」
と声がして私を追い越した。
だよね。
私にしてくるはずがない。
そう思ったのに、
チラッと目が合ったと思った瞬間、
口角がキュッと上がって笑った気がした。
…今のはなに？
そう思うけれど、
すぐに逸らされた視線と、
会話に戻っていく話し声。
なんだかわからないことにドキッとして、
キュッとなる。
自分の席についても、
ドキドキがおさまることもなく、
だけれど彼の方も見れなくて俯いたまま座ってた。
今日は自己紹介をするって担任の伝える言葉にドキリとする。
自分自身の紹介が出来るのかも怪しいところだけれど、
彼の名を知ることができることが1番私を緊張させた。
私の自己紹介は何を言ったのかすらも覚えていない。
名前くらいはきっと言えたと思うけれど、
それ以外は派手めな女子に「頑張って」と
クスクス笑った声の混じった声援のような
小馬鹿にしたような声が聞こえる。
そうすると余計に緊張するし、
見られてると思うと固まるし。
…最悪という言葉でしか表せない時間が出来て、
そして過ぎていく。
それなのに。
安「安田…章大です」
その声と名前が一瞬で私の頭を支配して、
俯いていた私の顔を教壇に向けさせた。
そして、また…。
安「ヤスとか、章大って呼んで？」
って、章大というところで目が合って、
左の口角がキュッと上がった。
…だから、ねぇ、なに？
朝といい、今といい。
目を合わせて、
その笑顔の意味はどういうことなの？
免疫のない私にそんなことをされたら期待しちゃう…。
けれども、それで期待をしてしまったら、
きっと傷つくのも自分だということもわかっている。
だから。
気のせいだって。
私になんてことはあるはずがない。
きっと、後ろの席の人にだ。
と、言い聞かせる。
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華絢(プロフ) - 蒼乃碧さん» どうなりますかねぇ(ﾉω｀*)んふふ♪ もう、なるように…的な(´･ω･｀) (2018年4月1日 21時) (
レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - くはぁ、せつない…(´；ω；`)これからどうなるのかな…。 (2018年4月1日 6時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - ひみささん» ひみささん、いつもありがとうございます(〃ω〃) 珍しく学生設定にしてみましたー♪ お付き合い頂けたら嬉しいです(〃ω〃) (2018年3月22日 21時) (レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 新作公開ありがとうございます(*^^*) 高校生なんですね〜、黄色もあるんですね〜、色々楽しみです♪ (2018年3月22日 14時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2018年3月22日 13時
