1.ごうにしたがえ ページ3
「やってまいりました、inシンジュク・ディビジョン!!!」
『元気良し子ちゃんかよ…』
今日は土曜日。
学校がないので、私たちはヨコハマ・ディビジョンから出てシンジュク・ディビジョンへやってきていた。
愛花から、「せっかくラップバトル見に行くんだから、登場人物の予習しておかなきゃ!!」と強引に連れてこられていまに至る。
彼女の最推しである"伊奘冉一二三"はホストを務めているらしい。
『流石に未成年がホストはヤバいでしょ。私はいかないよ』
「べっべつに入ろうだなんて思ってなかったしー?」
口笛を吹きながら大量の汗をかく愛花。
あ、コイツ嘘ついてるわ。
流石に歌舞伎町に足を踏み入れるのも、なんだか悪い気がしてしまうが、店に入らなければ良いものなのだろうか?
店には入らない、という条件のもと私たちは歌舞伎町の入り口へとやってきた。
「う…………」
わなわなと震える彼女の目線の先になったのは、パネルに映る伊奘冉一二三。
他のホストのパネルもあり、昼間だからかいかがわしい雰囲気はそこまでない。
「うわぁぁぁ!!!一二三〜〜〜〜〜!!!!見てみて!!カッコ良すぎるっしょ!!!!!」
スマホを構え連写する愛花。
『やめて!!こっちが恥ずかしいからっっ!!!』
「あっ…後一枚!!一枚だけっ……!!!」
ここは道のど真ん中。いくら歩行者天国だからといって、道のど真ん中で騒いでいたら人目に着いてしまう。
は、恥ずかしい……
他人行儀してもいいんだけど…と思いつつ、そんなことをしたら誰が彼女を止めるのだ。と自分に言い聞かせながら道端に愛花を引っ張る。
ドンッ
「うっ…」
『うわっ!』
しまった、後ろを見てなかった。
気づいた時には遅く、知らない人とぶつかってしまった。
スーツ……を着ているが、ホストっぽくない。どちらかと言うとリーマン………いや、完全にリーマンだ、この人。
愛花はぶつかった拍子に私の手の中からすり抜け、ふらーっとどこかへ行ってしまった。
え、やばくね?
「あっあの本当にすみません。俺なんかがぶつかってしまって、ほんと申し訳ありません………こ、こんなおっさんが若い子に………ってもしかしてセクハラで警察に通報?!いやでも俺が悪いんだし___」
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おーじーな(プロフ) - 律さん» 理鶯さんの幼女はほんと幼女してますよね(?)コメントありがとうございます…! (2020年11月14日 23時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
律 - ホントに理鶯の幼女は幼女してる(?)あからさまシュンとか…昇天させる気かっ!いやてか更新頑張ってください。応援してます! (2020年11月14日 15時) (レス) id: 72bc0777cc (このIDを非表示/違反報告)
おーじーな(プロフ) - 律さん» ありがとうございます! (2020年11月14日 14時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
律 - いやー、最高 (2020年11月13日 22時) (レス) id: 72bc0777cc (このIDを非表示/違反報告)
おーじーな(プロフ) - ひょぉ!さん» 暖かいコメントありがとうございます!これからも頑張って更新していきたいと思います(^-^)ヒプマイのアニメにインスピレーションが湧きます(*'▽'*) (2020年11月11日 23時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おーじーな | 作成日時:2020年11月10日 20時