【ヒプマイ】巻 き 込 ま れ 体 質

プロローグ ページ1

「はぁ……今日もかっこいい……。好き………」



今日も私の隣の席でため息をつきながら、写真を見ている友人。



はっきりいってクソ気がちる。








「………ふふふ…かっこいい……」ﾁﾗｯ




しかもさっきから私の方を見て、聞いて欲しそうな顔をしている。


こりゃ私が"何が？"って聞くまでチラチラ見てくるパターン……仕方ない聞いてやるか…







『……何が…』


「これよ！！！」




バッと見せてきたスマホの画面。


そこに写っていたのは数人の男たち。









『えーっと、アイドル…てきな？』



「そうね！私にとってはアイドル！！けど違うのよー。彼らはラップチームなの。」


『確か"ヒプノシスマイク"を使って戦うっていう…あれ？』





なんでも彼女は箱推しで、特に伊奘冉一二三という人を推しているらしい。


その後も彼女はチームについて詳しく私に教えてきた。







「____それでねー」

『ちょっっとまって、長い。長すぎるよ。そんなの覚えきれない、好きなことはわかったよ。そろそろ話を終わろうか。』






かれこれ30分は語られた彼女の話はついに終盤を迎え、私の言葉で終わりを告げる。


かと思っていたのだが、あっとなにかを思い出したかのように友人は言ってきた。







「あっ、ここからが本題ね。一緒にラップバトル見に行こ！

ま、Aのチケットも取ってあるんだけど」





『いや、だから事前に相談しろってっっっ！！！』









こうして私と彼女は、ラップバトルを見にいくこととなった。


その会場であのような出会いがあるとは知らず____。

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