3.ホスト ページ5
『天枷A………です。』
さすがホスト…。コミュニケーション能力化け物だ。
伊奘冉一二三の輝きに気を取られていたが、先程リーマンからもらった名刺を確認する。
『あれ?ここって…』
この医療機器メーカーの会社、しかも営業?!
お兄ちゃんと同じところの人だったんだ…たしかにブラック企業だって言ってたし…"観音坂独歩"さんか、今度お兄ちゃんに差し入れ持たせてあげようかな。
「天枷って…いや、まさかそんなはずは……」
「何かあったのかい?」
「い、いいんだ、俺の勘違いだ思うから…」
『観音坂さん、もしかして職場に天枷天夜って人いませんか?』
「い、います!!もしかして……妹さん…?」
『やっぱり!いつも兄がお世話になっています。』
さっきまで姿勢が良かった観音坂さんは、少し緊張が解けたように猫背になる。
「お世話になってるのは、俺の方ですよ。確か高校生に妹がいるって聞いてたけど…もしかして…」
『それ私ですね』
「そうか…独歩くんと子猫ちゃんが出会ったのは……まさに、運命。と言うことだったんだね…」
「それは話を盛りすぎだぞ。それにしても…まさかこんなところで天枷くんの妹さんに会うなんて…」
『あはは…友達の付き合いできたんですが……って、あ!!!』
完全に愛花のことを忘れていた私は、あたりを見渡す。
そこに彼女の姿はなく、気が進まないが私は彼女を捜索することにした。
長時間放置しておいていいことがあった試しがないし…
『あ!そろそろ失礼します!観音坂さん、これからも兄をよろしくお願いします。伊奘冉さんも観音坂さんもお仕事頑張ってくださいね!では!』
「う、うん、君も気をつけて」
「じゃあね子猫ちゃん」
さぁ彼女を探さなければ……面倒なことに絡まれていなければいいのだけれど。
「嵐のように去っていってしまったね」
「……った」
「………ん?」
「か……可愛かった………」
「独歩くん……」
「はっ!いいいやこれは違っ」
「うんうん、たしかに可愛くて良い子だったじゃないか!」
「………そうだな…まぁ、俺なんかが可愛いって言っても嬉しくないだろうし…もしかしてこれがセクハラ………!?俺はいつでもそうだ…相手のことすら考えられないんだ___」ブツブツ
「大丈夫だ独歩くん!!!!」
私が去った後、こんな会話をしていたとかなんとか。
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おーじーな(プロフ) - 律さん» 理鶯さんの幼女はほんと幼女してますよね(?)コメントありがとうございます…! (2020年11月14日 23時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
律 - ホントに理鶯の幼女は幼女してる(?)あからさまシュンとか…昇天させる気かっ!いやてか更新頑張ってください。応援してます! (2020年11月14日 15時) (レス) id: 72bc0777cc (このIDを非表示/違反報告)
おーじーな(プロフ) - 律さん» ありがとうございます! (2020年11月14日 14時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
律 - いやー、最高 (2020年11月13日 22時) (レス) id: 72bc0777cc (このIDを非表示/違反報告)
おーじーな(プロフ) - ひょぉ!さん» 暖かいコメントありがとうございます!これからも頑張って更新していきたいと思います(^-^)ヒプマイのアニメにインスピレーションが湧きます(*'▽'*) (2020年11月11日 23時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おーじーな | 作成日時:2020年11月10日 20時