転生したら神様になった件【gnsn】 (ページ6)

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『璃月は貿易が盛んらしいね。』

「 Aは璃月来るの初めて？」

『うん。遠い国から来たから余り花の事についても知らなかったの。』

「ならアタシが璃月の事について教えてあげるよ！なんでも聞いて！」

望舒旅館は人気がなく、何故人が居ないのかと聞くと近くに花が大量発生しているからだそうだ。沢山の人が安全圏である璃月港に駆け込み、過ごしているらしい。食料はもう少しで尽きるぐらいには危険に陥ってるらしく、水を飲むだけの生活を送っている人も中には居るらしい。

仙人や七星と呼ばれる人達が精を尽くして対処をしようとしている物の、一向に良くなる兆しが無いまま半年が経っていた。死亡者数も増え、神の目所有者だけだった被害者も持たぬ物にまで被害が及ぶようになっていた。璃月港近くは花が咲くこと無く平和に過ごせるが、いつ黒夢病に陥る花が咲くかは誰にも予想出来ない自体らしい。

『？なら何で香菱は花の影響を受けるかもしれないのに石門に居たの？』

「アハハ…アタシの友達に行秋って子が居るんだけどね。この前アタシが食材を取りに行きたいって駄々を捏ねて連れてったんだけど、…アタシを庇って花のオーラに取り込まれて黒夢病を発症しちゃったんだ。」

『 …へえ。』

「だからアタシが黒夢病を治す為に何か行秋の痛みが和らぐような美味しい食材があるかな…とか、何か治る方法が一つでも見つかるように、行秋を…行秋を治したくて…ｯ」

『もういいよ、話さなくて。辛い事思い出させてごめん』

「アタシが駄々を捏ねなければ良かった…そしたら黒夢病に罹ることなんて無かったんだ… 」

先程までの元気な香菱とは違い、庇ってくれた行秋という人物を想って行動しているのに気が付けば触れてはいけない事に触れた気がして申し訳無く思えた。香菱は涙を腕で拭き取り、今日は望舒旅館で寝泊まりするから着いてきて！と先程の元気な顔でそう言葉を零した。

『もしさ、香菱は』

「ん？」

『治す方法があるって知ったらどうする？』

「治す方法があるの！？！？」

『タラレバの話。治す方法がある、だけど一人を助ける事しか出来ない。沢山の人が罹っているのにその子だけ助かる事が─── 』

「それでも構わない！！…沢山の人が罹って命を落としてるのには違いない、けど。一人でも助かるならアタシは行秋を助けたい。」

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