チョコにいちごは無敵だろ。 ページ33
貴方side
「『ご迷惑おかけしました』」
只今、箕下双子土下座中。
「いいよいいよ、別に迷惑かかってないし。
ねっ?」
「そうそう!マジで!マジでかかってないから!」
なぜかというと、あの後私達はは泣き疲れて寝てしまったそう。
起きたらソファの上だったのでびっくりした。
『日が暮れそうですね。
今すぐ、夕飯の支度します。
雫はとりあえず干してある洗濯物とってきて』
「あいあいさー」
元気よく返事する雫とは裏腹に私はちょっぴり不機嫌。
何故かは自分でもよく分からない。
『げっ』
冷蔵庫の取手に手を置き静かに引く。
けたたましいオーラを解き放っている腐っているであろうと思われる牛乳とこれもまた蓋の開けっ放しのマーガリン。
その2つ以外には何も無かった。
『なぜ私達がいるのにも関わらずこんなことに?
まさか…誰か隠してました?』
そう聞くとあからさまに目を泳がせる2名。
「だっ、だってころちゃんが夏休みの研究にしようって!!」
『小学生か』
「莉犬だって、隠しておこうって言ったじゃん!!」
『いやだから小学生か』
てか、夏はまだまだ先のような気がするのだけれど。
「なんか懐かしいなぁ」
誰かがそう言うと辺りが静寂に包まれる。
『ふふっ』
それがおかしくて、堪えきれず笑ってしまう。
「俺、オムライス食べたい。
前、食べられなかったし」
「カレーが食べたいなぁ」
「あっ、俺シチュー」
「僕ハンバーク」
「ロールキャベツがいいです」
「ステーキ!ステーキ!」
前にもこんなこと、あったな。
そんな記憶を思い出しながらエコバックを持つ。
『仕方ないので買い出し行ってきます』
「あっ、僕も一緒に行きます!」
るぅとさんが声を上げた。
「俺も行く〜」
「莉犬はいいです。
チョコレートねだるんでしょう。
分かりますよ、そんなこと」
犬なのに、チョコレート。
「今回はねだらないし!!」
あ、前はねだってたのね。
「さ、暗くなる前に、莉犬なんて置いて行きましょ」
『え、あ、はい』
背中を押され少しよろけながらも玄関に向かう。
「るぅとくん、いつの間にそんなに積極的になったの?」
「あらヤダ奥さん、優男がいるわよ」
「あらヤダ奥さん、私の旦那の方が優男よ」
ころんさんは、るぅとさんを煽るし。
ジェルさんとななもりさんはオカマになった。
私はどうすればいいか分からなくなりるぅとさんの方を見る。
「行きましょ」
彼の耳はほんのりいちご色に染まっていた。
ナンパの前にチキン南蛮食べようぜ。→←姉も妹も関係ないから、楽しく生きよう。
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雨んぼ(プロフ) - 泣いちゃいました(笑)なんか、少し私と重なって、より一層泣きましたwwすっごく良かったです!これからも頑張ってください! (2022年5月11日 22時) (レス) @page48 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
葵音 - 泣いてしまいまいた。すご良くて、びっくりしてしまいました! (2022年1月26日 17時) (レス) @page43 id: c9207ab068 (このIDを非表示/違反報告)
元気に生きていたい! - はい!泣きましたァァ!!すごく良かったです!!!!! (2021年8月21日 18時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
アネモナ - 涙がでできました!私はマスク外したくないから外せって言われるの大嫌いですね (2020年5月24日 0時) (レス) id: 8d7833d063 (このIDを非表示/違反報告)
miko - なんか、本屋に売ってあるようなクオリティーでとても好きな作品です!凄く面白かったです! (2020年5月12日 0時) (レス) id: 6feb6d5170 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あはぴー x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=2bf929b5ed877904e3eb7e3aafbf136b...
作成日時:2019年4月4日 15時