episode18 ページ37
「お前らと一緒なら、俺らはどれだけ幸せだったか。」
「颯くん…？」
「俺らはそれぞれの抗えない宿命がある。
ツナは初代ボンゴレの血を継いでいるブラッドオブボンゴレだ。
他の守護者もそうだ。
全員初代の再来かと思うほど似ている。
俺も、Aも。」
「…そんなことないです。
抗いましょう、宿命に。」
「ありがとう黒子。でも無理だ。
俺な、明日死ぬんだよ。」
その言葉は今まで聞いたどんな言葉よりも一瞬にして胸に深く刺さった。
その続きを、聞きたくなかった。
僕は食事処を飛び出した。
聞きたくない。
知りたくない。
耳を塞ぐ。
嫌だ。死ぬ？
なんでそんなことが平気で言えるんだ。
なんでそんなことを容認できるんだ。
なんでそんなことが…わかるんだ。
目を瞑ると誰かにぶつかる。
「すみません。大丈夫ですか？黒子さん。」
その声は、とても綺麗でさざ波のようにすぐに消えてしまいそうな声だった。
見下ろす形でその人を見ると、その人はニコッと笑った。
「えっと…。」
「こんにちは、初めまして。私はユニです。」
「ユニさん…あの、貴方もその…。」
「えぇ、マフィア側です。
でも気になさらないでください。
私には、シャーマンの力しかありません。
銃を持つ訓練もしていませんし、沢田さん達のようになんの力もありません。」
「はあ。」
「どうして、耳を？」
「あ、いや。大丈夫です。」
僕は部屋に駆け込む。
「おう、黒子。
気持ち悪いの治ったか？」
「火神君…。はい。」
「顔色良くなってねえじゃんか、テツ。」
「黒子、明日は大切な日なんだ。ちゃんと備えよう。」
なんで、こんなにも普通なんだろう。
異常だ。
「なんで、なんでこんなに普通なんですか。
怖くないんですか。
死ぬかもしれないんですよ。」
「…こええよ。
こええけど、信じるしかないだろ。」
確かに。そうだ。
僕達はあの人たちを信じるしかない。
Aさん。僕達も、貴方を迎えに行きます。
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ミリア - もし今後他の作品を作る予定があったらリボーンとコラボかトリップか転生した銀魂の銀時か高杉の姉か妹かワールドトリガーかKか転生したらスライムだった件の作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも体調にきよつけて下さいこれからも応援します (2017年10月10日 17時) (
レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きな作品になりました。 (2017年10月10日 17時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキノ | 作成日時：2016年11月7日 16時
