ディーノ 側 ページ15
Aの殺人鬼化が進行している。
それは今日の朝リボーンから改めて言われたことだった。
そしてもしかしたら次の戦闘で殺人鬼になってしまうかもしれないと。
だからなるべく戦闘には向かわせたくないのだと。
俺は、リボーンとの会話でわかったつもりでいた。
同盟としてAを守るなんて、甘かった。
俺たちはAがどれほどの強さを持っているか知っていたんだ。
なのに知らないふりをした。
あの強さは驚異的すぎる。
なぜなら人体実験は混合血液を輸血しただけではないからだ。
彼女は人類最強となりうる力を求めるように開発された、いわば人類殲滅兵器。
重すぎる。まだ中高生の彼らにそんなことが言えるわけがない。
颯…頼む、戻ってきてくれ。
「リーナス！！！こんなものなの？
あなたの力はぁッ！！もっと！もっと強くなりなさいよお！ねえっ、私の声、聞こえてるの？
聞こえてるんでしょ？！！答えろよおおお！！」
実験結果が…これかよ。
最悪だ悲しすぎる。なんてことだ。
Aと殺人鬼の意識はもろに合致している。
初代とは別にAの中の殺人鬼という人格があるんだ。
あの中に、Aの意識はあるんだ。
初代の中にはAの意識はなかった。
リンカ・リーナスは完全に戦闘不能までにボロボロにされている。
しかしAはあいつの上に立ち胸倉を掴み持ち上げ立ち上がれという。
ツナ達もリーナスからどうAを剥がせばいいのかわからないようだった。
「ねえ、死んだ？もう死んじゃったの？
手応えのないやつねえ。これだから20世紀21世紀の奴らはダメなのよ。
ウォーミングアップにもならないわ。
所詮人間。鬼に敵うはずないのよ！！
さあっ！次は誰が相手してくれんのかしらあ？！」
その言葉に後ろにいるキセキ達が怯む。
Aは完全に頭が狂ってきている。
というか、半分はAで半分は鬼だ。
「A！！！何やってんだよやめろよ！！」
あれは誠凛の火神だ。
それに続けて他のメンバー達も口々にAを正常に戻そうと必死だ。
「はあっ、？
無駄よ。私はね。完全に鬼になったの。
あんた達鬼と仲良くできるわけ？
見なさいよ。私はこの少女を今、片腕で持ち上げてるのよ。それ以上に力も持ってる。
怖いでしょう？私も怖いわ。だけど、この物体を潰すことを望んだのは彼女…いえ、私A自身ですもの。しょうがないわ。」
そう言って鬼は血濡れた顔で微笑んだ。
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ミリア - もし今後他の作品を作る予定があったらリボーンとコラボかトリップか転生した銀魂の銀時か高杉の姉か妹かワールドトリガーかKか転生したらスライムだった件の作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも体調にきよつけて下さいこれからも応援します (2017年10月10日 17時) (
レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きな作品になりました。 (2017年10月10日 17時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキノ | 作成日時：2016年11月7日 16時
