日向 側。 ページ14
「くそっ！」
カントクが捕まっている。
一般人ではない。赤い目、それはもう殺人鬼のような。
みんな動こうとしない。
Aの気が散るからと俺たちはアリーナの端に寄せられたが、
全くもって冷静でいられない。
俺は前に出ようとしたが、Aの手で食い止められた。
「下がって！！日向先輩の出る幕じゃないことくらい知ってるでしょ！！」
Aは今まで見たことないような顔、声で怒りをあらわにした。
それは、純粋な恐怖だった。
普段怒らないやつほど怖いというが、これまでとはな。
そして、Aは突然自分の腕を掴んで苦しみ始めた。金髪の男がAの肩を持つが、それを振り払いAはオレンジの髪の女の元へ駆けた。
前言撤回。
オレンジの髪の女は殺人鬼などではなかった。
殺人鬼とは、このことを言うのだ。
赤い紅い血を浴びて、尚綺麗で輝く少女。
赤い目をしたAがそこにいた。
「ダメだ！ツナ！こっちへ来い！！」
金髪の男が耳についている、あれは無線機なのだろうか、それに向かって話しかけている。
何がどうなっているんだ。
カントクはオレンジの女から解放され、
こっちへフラフラとよろけながらも帰ってくる。
「「カントク！！！」」
誠凜だけではなく、他校のメンバーもホッとした。
よかった戻ってきてくれて。
カントクの肩はガクガクと震え、
顔は青ざめ、瞳からは涙がこぼれでている。
怖かったな、よく頑張った。
そんな安堵もつかの間。
会場の入り口から何人もの人間が飛び降り、アリーナに立つ。
そしてその内の何人かは俺たちに背を向け、
何人かはAとオレンジの女を引き剥がそうとしている。
金髪の男が安堵している。
味方なのだろうか。
そして俺たちに背を向けて立っている少年は…。
「獄寺？！」
他にも野球部のルーキーだと言われている山本や、
ボクシング部随一の才能だと言われる笹田。
そして、あれは…
「沢田…？」
何が起こっているのか、頭が追いつかなかった。
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ミリア - もし今後他の作品を作る予定があったらリボーンとコラボかトリップか転生した銀魂の銀時か高杉の姉か妹かワールドトリガーかKか転生したらスライムだった件の作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも体調にきよつけて下さいこれからも応援します (2017年10月10日 17時) (
レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きな作品になりました。 (2017年10月10日 17時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキノ | 作成日時：2016年11月7日 16時
