13話 ページ20
「やべーなこれ…どーすっかなー」
とある休日。
コンビニから帰って来たAは、珍しく焦った表情を浮かべ、困惑していた。
……自分の家の前で苦しそうに息をして倒れる、橙色のジャージ姿の青年に。
「…おい、アンタ。大丈夫か?」
とりあえず声をかけてみるが、よっぽど辛いのか、男の返答はなし。しかも熱があった。
ここでじっとしているのも仕方がない為、Aは男を抱きかかえ、家へ運んだ。
「ふぅ…なんか疲れた…」
Aも高身長なのだが、青年はそのAより背が高かった為、重かったことだろう。
だが、家へ運んだのはいいが、自分の部屋は2階にあり、自分より重い青年を抱きかかえて2階へ行くのは、流石に困難なことだ。
Aは、さて、どうしようかと考えた末、リビングに布団を敷く事にした。そこへ青年を寝かせ、額に冷えピタを貼る。脇に体温計を挟み、電子音が鳴ると、真っ先に目に飛び込んできたのは38.6という数字だった。
「38.6か…」
結構高いな。と思いつつ、腹が減ってるかもしれないので、無難におかゆを作り始めた。
見たところ男はジャージを着ていて、部活帰りだと思われる。それに着ているジャージのロゴは東の三大王者の一つ、秀徳高校の名前だった。
確かそこのバスケ部の練習ってハードなんだよなー…。など色んなことを考えながら作っていたら、おかゆが出来上がった。
「おーいアンタ…じゃない、先輩。起きれますか?」
秀徳高校のジャージを着ているということは、自分よりも年上だな、と思い、一応先輩と呼ぶ事にしてみた。
Aが声をかけると、「ん…」と、眉間に皺をよせるだけで、起きはしなかった。そこで青年の額に、冷えピタを貼っているにも関わらず汗が浮かんでいることに気づいた。急いで洗面所からタオルを引っ張りだして来て、額や首に軽く押し当てる。
ついでに顔をじっくりと見ていたら、端整な顔立ちをしていて、女子にはさぞかしモテることだろうと、自分も同じように容姿端麗なのだが、他人事のように思っていた。
しかし、ほんとに綺麗な顔立ちだ、と思う。
長い睫毛は影を作り、鼻は高く、綺麗に筋が通っていて、女性の様に艶のある唇は、どこか色っぽい。
つづく。
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更新遅くなってスミマセン…!
実は中学に入学してから部活(剣道部)やらテストやらてんやわんやな状態でして、する暇がなかったんです(
とにもかくにも、待っていてくれた方、すみませんでした!!
ラッキーカラー
あずきいろ
おは朝のラッキーアイテム!今日はこれだ!
バニラシェイク
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藍葵@高尾クラスタ(プロフ) - めいめいさん» ありがとうございます(゚∀゚ )そんな…上手いだなんて(´q`*)んなことないですよ!ありがとうございます、更新頑張ります! (2014年11月29日 22時) (レス) id: d13ff46dfd (このIDを非表示/違反報告)
藍葵@高尾クラスタ(プロフ) - 高尾がHSK 過ぎて辛い!さん» ありがとうございます(゚∀゚ )更新遅くてすみません(;´д`)頑張ります! (2014年11月29日 22時) (レス) id: d13ff46dfd (このIDを非表示/違反報告)
藍葵@高尾クラスタ(プロフ) - マリさん» ありがとうございます(゚∀゚ )夢主君も泣いて喜んでます( ˇωˇ ) (2014年11月29日 22時) (レス) id: d13ff46dfd (このIDを非表示/違反報告)
めいめい - とても、面白いです!イラスト上手いですね〜。これからも、行使頑張ってください! (2014年8月11日 13時) (レス) id: ee59fd566e (このIDを非表示/違反報告)
高尾がHSK 過ぎて辛い! - とても面白かったです!更新ガンバってください! (2014年4月17日 7時) (レス) id: 1685961618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍葵 x他1人 | 作成日時:2012年9月16日 21時