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弐拾話 ページ22







期末テスト。
文武両道、共にレベルの高い椚ヶ丘中学校はどちらも手を抜かない。
それにこの中学校では成績が全て、らしい。今回のテストは所謂、1学期の総仕上げ。決戦の場ということになる。




「ヌルフフフ、皆さん1学期の間に基礎がガッチリ出来てきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待できます」




何人かの分身を作り、皆に各々の教科を教えながらそう言うせんせい。




「殺せんせー、また今回も全員50位以内を目標にするの?」

「いいえ、先生あの時は総合点ばかり気にしていました。生徒それぞれに合うような目標を立てるべきです」




多分、テスト自体はよゆーなんだろうなぁ。
理由的には……マフィアの方である程度の教育を施された賜物でもあるんだろうけど、何しろ頭の回転が早くてよかった。




「今回はこの暗殺教室にピッタリの目標を設定しました!」




大声でそう言うせんせいの言葉を聞き、思わず勉強をする手が止まった。




「だ、大丈夫!!寺坂くんにもチャンスがある目標ですから!」




慌てて寺坂くんのご機嫌取りをする姿を見て思わず苦笑いになる。
するとせんせいは途端に顔をこっちに向けた。




「途中転入の石川さんも転入テスト基、編入試験では余裕で合格をしたとの情報なので学力は十分間に合っています」




あー、私の話か。
その言葉にニコリと笑って肯定の意を示す。




「さて、前にシロさんが言った通り、先生は触手を失うと動きが落ちます」




そう言って自分の触手を撃ち抜いたせんせい。




「1本減っても影響は出ます。
ごらんなさい、全ての分身が維持しきれず子供の分身が混ざってしまった」




……まあ簡潔に言うと割とリアルな話を盛り込んでその話は終わった。
邪魔な髪の毛を耳にかけ、せんせいを見据えた。




「色々と試した結果、触手1本につき先生が失う運動能力は…ざっと20%!そこでテストについて本題です」




せんせいがそう言った瞬間、微かに場の雰囲気が変わる。
例えるならピリッと糸を伸ばして張り付けたような雰囲気。




「前回は総合点で評価しましたが今回は皆さんの最も得意な教科も評価に入れます。教科ごとに学年1位を取った者には答案の返却時、触手を1本破壊する権利をあげましょう」




……てことは最高で6本の触手を破壊することが出来る。そうすると暗殺が成功する確率が飛躍的に上がる。




「これが暗殺教室の期末テストです。賞金100億に近付けるかどうかは皆さんの成績次第なのです」

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あやねっち - 台詞の隣に名前を書いてください誰が言ってるかわかんないです (2020年4月20日 15時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
カノ(プロフ) - ReーLさん» ありがとうございます!更新頑張らせて頂きます! (2019年12月21日 14時) (レス) id: 272a605e22 (このIDを非表示/違反報告)
ReーL(プロフ) - ば、番外編...どっちも好き...更新頑張ってください!!通知来たら飛んで来ます! (2019年12月21日 0時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
カノ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!そう言って頂き、とても嬉しいです!これからも更新していきますので、よろしくお願いします!! (2019年12月18日 21時) (レス) id: 272a605e22 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 文章がとても読みやすい…!続きがどんどん気になります ! (2019年12月17日 21時) (レス) id: 72fefee69b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カノ | 作成日時:2019年12月7日 12時

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