248個目 EXTRA GAME 終 ページ4
それから私達はそれぞれ帰宅していった
私は当たり前だが緑間くんと帰っている途中だ
ﾁﾗｯと横目で緑間くんの顔を伺うが、その表情はいつもと変わらないように見える
いや、ちょっと怒ってんな←
緑｢なんだ｣
『えっ！あー……緑間くん、怒ってるなと思って…』
ﾋﾞｸｯと肩揺らし目を泳がせながら小さな声で呟いた
緑｢もう怒ってないのだよ｣
『あ、怒ってたんだ…』
緑｢……｣
『もしかして……ヤキモチ妬いたとか！なーんてね！』
ちょっと冗談っぽく言いながら緑間くんの顔を見ると、
緑｢っ、｣
『えっ……』
図星をつかれた時のように驚いていた
私も半分以上冗談のつもりで言ったものだから、私まで言葉につまってしまった
『緑間くんヤキモチ妬いたの！？』
緑｢っ、うるさいのだよ！！｣
『やーん！！可愛い〜！！』
緑｢だ、ま、れ…！！｣
『痛い痛い！！』
ちょっと恥ずかしさも相まってからかってしまった
でも、それと同時に嬉しかった
『いてて……ねぇ、緑間くん』
緑｢はぁ…なんだ｣
『ちょっと耳貸して？』
だから少しでも緑間くんが安心できるよう、いつもならしない事をしようと思い、手招きをした
緑｢…なんなのだよ、っ！？｣
『…ん、』
緑間くんの胸倉を引っ張り、強引にキスをした
本当なら振り向きざまとかにしたいけど、この身長差じゃどうしても緑間くんにしゃがんでもらわないといけなくなる
小さくリップ音を鳴らし離れた
かなり恥ずかしいけど頑張って顔に出さないように堪える
緑｢っ、な…っ｣
『私の気持ち、分かってくれたかな？』
軽く首を傾げ、勝ち誇ったように笑った
緑間くんは恥ずかしそうに…でもどこか安心したような表情に見えた
たぶんいろんな感情が湧き上がって整理しきれてないんだろう
返事が何も返ってこないから
『おーい、緑間くーん？』
緑｢………ば……に……ろっ、｣
『え？』
緑｢だから！言葉にしろと言っているのだよ！｣
びっくりして目をぱちくりするがその言葉の意味を理解した途端、思わず笑ってしまった
『あはは！大好きに決まってんじゃん！』
緑｢…ふんっ｣
満足したのか、緑間くんはさっさと歩いていく
私も置いていかれないように緑間くんの手を掴み、一緒に歩く
ヤキモチ妬いたり手を握り返してくれたり、歩く歩幅も合わせてくれたり…
少しは自惚れてもいいよね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 405人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
肉巻きおにぎり(プロフ) - 夜遅くにコメント申し訳ありません、ずっと更新楽しみにしてたので、めちゃくちゃに嬉しかったです！どうかこれからも、体調に気をつけてゆっくり更新頑張ってください、本当に楽しみにしてます！ (2023年2月7日 1時) (
レス) id: 26e00175be (このIDを非表示/違反報告)
柚奈原(プロフ) - このお話凄く好きです！！どうか、更新してほしいです (2022年2月27日 6時) (レス) id: 8b030105a8 (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - 自分新規ですけど、このお話すごく好きです！2人が仲直りしてほしいので、更新して欲しいです… (2021年9月19日 15時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
限界突破済みヲタク(プロフ) - 超面白い、面白すぎる、、どうか、どうか更新をお願いします…！ (2021年9月18日 11時) (レス) id: ec647ac5eb (このIDを非表示/違反報告)
畑ケケ(プロフ) - もう、更新の予定はありませんか？ (2021年7月23日 11時) (レス) id: 94b0c6b701 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めんたいこ。 | 作成日時：2020年5月14日 21時
