263個目 亀裂 ページ19
高｢おい、真ちゃん…！｣
高尾くんの言葉を無視して緑間くんは私の方をゆっくりと振り向いた
『…っ、』
今まで見たことの無い表情と、目…
緑｢もったいないだと……？お前もアイツらと同じことを言うんだな……｣
『あいつら…？』
高｢真ちゃん落ち着けって！｣
緑｢俺は火神や青峰のようにバスケで生きていく訳じゃない…ちゃんとやりたい夢がある…！なのに俺はそれすら願う事もできないのか！！｣
『ち、ちがっ…』
緑｢違わない！！！お前はさっき俺になんて言った！もったいないと言ったのだよ！！俺にスカウトの話を持ってきた奴も同じことを言った！！"そのシュートを活かさないでどうする、君はシュートをする為に生まれてきたようなものだ"とな！！！｣
見たことない緑間くんの形相と初めて聞く話に私は固まってしまっていた
緑｢俺はバスケをする為に生まれてきた訳じゃない！！！……っ、お前にだけはそれを言って欲しくなかったのだよ……ｯ｣
『…っ、ぁ…』
緑間くんのその言葉に、言葉を失った
何か言おうとしても口から出るのは空気だけ
緑｢……帰る｣
『待って…！緑間く…』
横を通り過ぎようとする緑間くんの腕に手を伸ばした
ﾊﾟｼｯ!
緑｢触るな。……今はお前の顔も見たくないのだよ｣
『…ｯ』
初めて受けた緑間くんからの拒絶
ｽﾞｷﾘと胸に鈍い痛みが走る
叩かれた手も少しずつ痛み出す
遠くで高尾くんが緑間くんに対して何か言っているが頭に入ってこない
後悔と罪悪感と焦燥がぐるぐると混ざり合い、暑くもないのに汗が滲み出す
『(どうしよう……どうしよう……どうしよう…ｯ)』
この時私の頭の中に1番に浮かんだことは、
『(部活に支障が出たら……ｯ)』
秀徳というチームへの心配だった
………ん！
…ちゃん！
高｢Aちゃん！！｣
『っ！』
高尾くんの声に驚いたように顔を上げた
高｢Aちゃん、大丈夫か？｣
『………あっ、私は大丈夫！ごめん私のせいで！あのっ、すぐ謝って緑間くんと仲直りするから！』
私達のいざこざで部活に支障を出す訳にはいかない
私はその事で頭がいっぱいだった
高｢大丈夫ならいいけど……あのさ、無理はするなよ｣
『うんありがとう、高尾くん！ほら、そろそろ片付けないと怒られちゃうよ！』
高｢……おう｣
この時の私は謝ればすぐに解決すると、そう思っていた
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肉巻きおにぎり(プロフ) - 夜遅くにコメント申し訳ありません、ずっと更新楽しみにしてたので、めちゃくちゃに嬉しかったです！どうかこれからも、体調に気をつけてゆっくり更新頑張ってください、本当に楽しみにしてます！ (2023年2月7日 1時) (
レス) id: 26e00175be (このIDを非表示/違反報告)
柚奈原(プロフ) - このお話凄く好きです！！どうか、更新してほしいです (2022年2月27日 6時) (レス) id: 8b030105a8 (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - 自分新規ですけど、このお話すごく好きです！2人が仲直りしてほしいので、更新して欲しいです… (2021年9月19日 15時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
限界突破済みヲタク(プロフ) - 超面白い、面白すぎる、、どうか、どうか更新をお願いします…！ (2021年9月18日 11時) (レス) id: ec647ac5eb (このIDを非表示/違反報告)
畑ケケ(プロフ) - もう、更新の予定はありませんか？ (2021年7月23日 11時) (レス) id: 94b0c6b701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めんたいこ。 | 作成日時：2020年5月14日 21時
