【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

202個目 初デート ページ8

LINEしたり、電話したり…
学校でも部活でも一緒にいられるんだから、寂しがる必要なんてないじゃん

今日1日、緑間くんにしてやられてばっかりだった私は握っている手を一瞬離し……指を絡めて握り直した、いわゆる恋人繋ぎというやつ
緑間くんは驚いて私の方を見るが知らないフリ
ギュッと握り返され、さっきの寂しさはどこかへ行ってしまったようだ…



緑｢A、今日はありがとう。また明日｣

『こちらこそありがとう、帰り気を付けてね！襲われそうになったら叫んでね！！』

緑｢誰が襲われるのだよ…！｣

『冗談だってw』

緑｢………｣

『ん？』

急に静かになる緑間くんに首を傾げる




緑｢………い、…のだよ……｣

『え？』


緑｢っ、その、服…似合っているのだよ！化粧も髪もだ…っ！｣

『はっ！？//』

緑｢それだけなのだよ！///｣

そう言い残して緑間くんはさっさと帰って行ってしまった
緑間くんの姿が見えなくなってから私は部屋に戻った



『…………わあぁぁ〜っ！！！///』


最後の最後にしてやられた私はベッドに飛び込み、1人恥ずかしさと嬉しさに悶えていた



緑間side

あいつの姿を見た時は驚いた
学校や部活の時とは全くの別人になっていたからだ
それも良い方で
気を抜けば顔に出てしまいそうになる


帰り際、当たり前のように手を繋いでいた
Aの家が見えてくると左手が強く握られる
ふと横顔を見るとどこか寂しそうに見えた

緑｢A、今日で終わりじゃない。だからそんな顔をするな｣

『っ、うん……』

するとAは一瞬手を離したかと思えば、俗に言う恋人繋ぎをしてきた
俺は驚いてAの横顔を見るが、こいつは知らんぷりをしている

緑｢(本当に…っ、)｣



Aを家に送り届けた

緑｢A、今日はありがとう。また明日｣

『こちらこそありがとう、帰り気を付けてね！襲われそうになったら叫んでね！！』

緑｢誰が襲われるのだよ…！｣

こんな時でさえちょっかい出してくる

『冗談だってw』

緑｢………｣

『ん？』

高尾に言われた事を思い出す

"高｢ちゃんと口に出して褒めてあげなよ！｣"





緑｢………い、…のだよ……｣

『え？』


緑｢っ、その、服…似合っているのだよ！化粧も髪もだ…っ！｣

『はっ！？//』

緑｢それだけなのだよ！///｣

言い逃げのように俺は帰った
ずっと耐えていたせいで顔が熱くなる

緑｢…っ、くそ…っ///｣


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