【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

228個目 お泊まり ページ34

カーテンの隙間から日差しが差し込む
眠気が残るもゆっくりと目を開けると、

『……っ！？』

眼前に綺麗な寝顔の緑間くん
驚いて声を上げそうになるが必死に耐えた

『(にしてもほんと綺麗な顔……)』

無駄肉のついていない顔
鼻が高く鼻筋も通っている
唇は荒れていない
極めつけは長いまつ毛

おそらく普通にしていればモテるだろうし、モデルだってやれる
そんな相手と付き合ってるなんて信じられない

『(…そういえばなんで私が好きなんだろう)』

1度気になってしまえば聞きたくなる
私のどこを好きだと思ったのか…

緑｢ん……｣

『(あ、起きた…)』

ここで私は寝たフリをする

緑｢……｣

緑間くんが起き上がる

緑｢……A｣

ゆさゆさと私を揺らして声をかけるが、私は寝たフリをしているので起きません←

緑｢…朝だぞ、起きるのだよ｣

『…んぅ……』

掛け布団を被り直して二度寝の体勢に入ると、バサッと布団を剥ぎ取られる

緑｢おい…！｣

『うぅ…もっと優しく起こしてよ……』

緑｢ふんっ、せっかく起こしてやったのにまた寝ようとするからだ｣

『……まぁ、起きてたけど』

緑｢…なんだと？｣

『なんでもないですっ、…あっ』

緑｢？｣

私がなにか思い出したように声を上げ、緑間くんが首を傾げる

『おはよ、緑間くん』

緑｢…おはよう｣

それから顔を洗って歯磨きをし私服に着替える
リビングに行くとすでに緑間くんのお母さんが朝食を作ってくれていた

緑｢母さん、昼過ぎに高尾が来るのだよ｣

緑母｢あらそうなの？ならお菓子持っていくわね｣

緑｢ありがとうございます｣

緑母｢Aちゃんもまだいるでしょ？｣

『あ、はいっ。すみません、お泊まりした上に長居まで…』

やっぱり申し訳なさが込み上げ、語尾が小さくなる

緑母｢いいのよ！Aちゃんなら大歓迎だから！｣

『せめて何かお手伝いできる事があれば、』

緑母｢そんな事気にしないで真太郎と一緒に居てあげて？｣

緑｢か、母さん！｣

緑母｢あらあら、ごめんなさいね？｣

やっぱりお母さんは強いな
あの緑間くんがあたふたしてるんだもん
でもやっぱりなにかお手伝いをしたかったから、皿洗いを手伝わせてもらった

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