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『…あれ?』
見上げるとそこには緑間くんと同じかそれ以上の身長をした人がお菓子を持って立っていた
それにしても、見覚えがある……
紫「大丈夫ならいいや〜」
そう言って彼はお菓子を食べながら去っていった
『………あっ、大きな妖精…』
見覚えのあるその人は、私が中学の頃にお菓子をあげた人だと気付いたのは彼が見えなくなってからの事だった
それから私は駆け足で高尾くんの所へ向かうと、廊下で見覚えのある2人を見つけた
というかやっぱり来てたよ、緑間くん
何か話しながら歩く2人の後ろから思い切り飛びついた
『どーんっ!!』
高「うわっ!!」 緑「ぐっ!」
『あっはは〜、お待たせしました〜♪』
ケラケラと楽しそうに笑う私と反して、何か言いたげにこちらを見る2人
緑「A…!いきなり飛びつくな!」
高「ほんっと危なっかしいよな、Aちゃん」
『ごめんごめん、あ、さっき大きな妖精に会ったよ』
「「は?」」
やっべ、言い方間違えたせいでこいつ大丈夫か…なんて目で見られた
『いや、言い方間違えた……名前知らないけど、緑間くんより大きくて紫色の髪色した人』
緑「!紫原か」
『かな?中学の時にお菓子あげて、お礼にチョコもらったから覚えてたんだよね』
高「……Aちゃんって、意外にキセキの奴らと面識あるんだな」
『いや向こうには忘れられてたけどね?』
私も人のこと言えないけど☆
高「それにしてもやっぱバケモンだな、黄瀬も青峰も」
緑「分かりきったことを言うな、それにバケモノはお前の目の前にもいるのだよ」
高「…!冬が楽しみだな」
緑「ふっ…」
『私からしたら2人ともバケモノだけどね……うわっ、ちょっ!!』
そう言うと2人からわしゃわしゃと頭を撫で回された
ふざけんな、一応私も女子だぞ!身だしなみには気を使ってるのに!!
そう2人と言い合いながら私達は民宿へと帰った
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合宿も後半に入ると鬼畜さが増した
あの3年生でさえも練習が終わる頃には屍のように倒れている
私も大変だった…
練習の鬼畜さに吐いてしまう人が出たからだ
おかげで練習中だけでなく休憩中にもみんなの様子を伺っていた
少しでも様子のおかしい人がいれば声をかけ、水やらバケツやら持ってバタバタしていた
あの高尾くんも例外なく
緑間くんは練習よりも食トレの方で戻していた
監督に言われたとはいえ、みんなが苦しそうに食べる姿はあまり好きじゃなかったな…
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ワダ(プロフ) - 雪泉さん» 夢主ちゃんと高緑の絡みがほんとに好きです笑更新楽しみにしてます! (2020年3月25日 4時) (レス) id: 24a14ce40a (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - ワダさん» コメントありがとうございます!本当ですか!?ありがとうございます!もう自己満のお話で読み手の皆様ガン無視の内容になりつつありますがどうか緩ーく読んでいただけると嬉しいです!更新頑張ます!! (2020年3月24日 17時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
ワダ(プロフ) - 声出して笑う場面沢山あって読んでいてとても面白いです笑更新頑張ってください! (2020年3月24日 13時) (レス) id: 24a14ce40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月21日 17時