5個目 ページ6
そんな希望を託して赤髪のシャン〇スに視線を向けると
赤「まぁいいだろう」
よくねぇよ。さっきまで部外者は帰れみたいなこと言ってたやん。
最後まで貫いていこうよ。
「じゃあ決まり!はいここに座って〜♪」
そう言われベンチへと座らせられた。
もう一度言おう。なんでやねーん
『シャン〇ス、私帰りたい』
赤髪野郎に向かってそう言うといっせいにみんなこちらに振り向いた。そりゃもう勢いよく。
赤「…俺に言っているのかな?」
『うん』
「ちょっ、あの赤司っちに向かってシャン〇スって言ったっスか!?」
「ぶはっ!!w」
「……」
「すっげー」
黒「…度胸ありますね」
『赤髪だからつい』
赤髪=シャン〇スでしょ。私、少年誌派だから。
赤「さっき自己紹介したよね?」
『人の名前と顔覚えるの苦手なんです』
いや、でも髪の色と名前が一致してるな。赤髪で名前が……あ、あか…赤司くんか。
ギリいけるかも。
『戦隊モノならセンターだ、おっけおっけ覚えたよレッド』
赤「へぇ…」
「はははっ!!」
「笑いすぎなのだよ、青峰」
赤「青峰、外周行くか?」
「げっ、それは勘弁してくれよ」
「みんなー!そろそろゲーム始めるよ!」
向こうの方からそれはそれは可愛らしい桃色の髪色をした女の子が駆け寄ってきた。
いや胸デカ!まだ中学生だよね?神様は不公平だ。
「あれ?その子は?」
「私の双子の妹のAだよ!仲良くしてあげてね!」
桃「あぁ!葵ちゃんの妹さんか!私、桃井さつき!よろしくね?」
『よろしくお願いします』
赤「それじゃあゲームを始めようか」
それから試合形式のゲームが始まった。
夏希の言ってた一軍のカラフル集団とはこの人達のことだったのか。本当にカラフルだ。
でも流石強豪校。
私が見てもレベルの高さが伺えた。
スラム〇ンク読破済みだからルールも分かってるおかげで見入ってしまった。
『おぉ…』
「ふふっ、凄いでしょ?」
隣で一緒に見ていた姉に話しかけられる。
『うん、そもそものポテンシャルが高いとはいえ中学生でこのレベルなんだもん』
スラム〇ンクの流〇と張り合えるんじゃね?
そんな事を考えていると、ある1人にボールが渡った。
その人の放ったボールは綺麗な曲線を描き、吸い込まれるようにゴールへと入った。
息を飲むような綺麗なフォーム、フレームに当たることなく入る綺麗なシュート。
柄にもなく惹き付けられた。
その人は……緑色の髪をしていた。
「(名前が分からん…)」
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時