【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました【秀徳】 (ページ44)

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43個目インハイ予選4 ページ44

試合が始まり、今は第2Q残り4分を切ったところ。既にスコアは38-8の30点差。
高尾くんがボールを回し、宮地先輩や大坪先輩、緑間くんがどんどん点を入れていく。

『うんうん、いつも通り』

ノートにできるだけ情報を書き込んでいくと相手チームの1人が大きく声を上げた。

｢ダメだ！中固めろ！外はある程度やられてもしょうがねぇ！｣

『ある程度、ね』

思わず笑ってしまった。ちゃんとうちの事を調べたのかな？
そんな事したらどうなるか…

緑｢ある程度…だからお前らはダメなのだ｣

緑間くんにボールがまわる。
そしていつもと変わらない綺麗なフォーム。
高く美しい曲線を描くボール。

私の大好きな彼のシュート。

緑｢俺は運命に従っている、そして人事は尽くした……だから俺のシュートは落ちん｣

そしてこの試合、153-21で秀徳の勝ちとなった。

次の試合、緑間くんと高尾くんは温存のためベンチに。銀望戦も113-38と圧勝で終わった。
隣を見れば北の王者正邦に73-71で誠凛が勝利、次の決勝の相手は決まった。

『お疲れ様です』

試合に出ていた先輩達にドリンクとタオルを渡す。

大｢悪いな｣

宮｢さんきゅ｣

高｢こっからまた休憩はさんで決勝戦ってどんだけバスケ好きなのよ俺ら。けどまぁ、よかったじゃん？…きたぜ？｣

緑｢見れば分かるのだよ｣

2人は向かい側のコートを見つめていた。

『すごいね、北の王者に勝ったよ』

緑｢あれだけの大口を叩いたなら勝ってもらわなくては困るのだよ……ふっ｣

『み、緑間くんが笑ったぁ！』

レアなものを見てしまいクララが立ったぁ！みたいなテンションで呟いてしまった。

高｢ぶふっwwww｣

緑｢……｣

『あ、ごめんなさい、つい』

めっちゃ睨まれた。ピリピリしすぎだよ、若いうちに眉間のシワが取れなくなっちゃうよ？

それから私達は更衣室へと戻り、決勝戦に備え休むことになった。私は選手のみんなに比べれば疲れていないので、動き回っていた。

『先輩、レモンのはちみつ漬けです。よかったら食べてください』

木｢うぉ！なんだこれ！固まってんぞ！｣

『あ、それは寒天で固めてあるんです。それなら手も汚れませんから、あ、普通のもありますから好きな方を食べてください』

宮｢お前料理できんのか！｣

おい。←
私が鍋を爆発させるとでも思ってたのか、失礼な。

『人並みですけどできますから』

大｢A、お前も休んで何か食べておけよ｣

『はい、ありがとうございます』

大坪先輩を見習え！！！