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緑「そいつに何か用か?」
『「!?」』
高「その子俺達の連れなんですよねー」
か、神が舞い降りた…!
私はホッと安心したのも束の間、
「彼女は僕とこれから食事に行くんだよ」
『( 'ω')ファッ!?』
驚いて顔が絵文字になったわ!
え、そんなこと言ってないんですけど!?怖い怖い!
『私そんなこと言ってない!』
緑「…それ以上ふざけた事を言うつもりなら警察を呼ぶのだよ」
高「あ、もしもしー警察ですかー?不審者がいるんですけどー」
「っ、チッ…」
緑間くんの鋭い睨みと高尾くんのちょっとした演技に見知らぬ男性はそそくさとどこかへ行ってしまった。
『め、めっちゃ怖かった…!何!?なんで今日こんな目に合うの!?ぴえん越してぱおんだよ…』
緑「はぁ、それだけ元気なら大丈夫なのだよ」
高「ははっww にしてもおは朝すげぇなw」
『え?おは朝?』
私がキョトンとすると、緑間くんが携帯を見せてきた。
画面にはおは朝占いと表示されており、私の星座は見事に最下位だった。
しかもその内容が見知らぬ異性に対する運がありません!1人で出かける際は気を付けて!と書いてある。
『当たってる…!』
ピンポイントで当たりすぎて驚いた。
おは朝すっげー!
緑「おは朝は当たるのだよ」
私もおは朝見ようかな、なんて一瞬考えてしまう。
それにしても2人には迷惑ばかりかけてしまった。
『2人ともごめんね、今日…』
高「Aちゃん、俺はごめんねじゃなくてもう一個の方が聞きたいな」
『…!えっと、あ…ありがと…?』
高「どーいたしまして♪」
緑「これを機にAもおは朝占いを見るのだよ」
『それもありかもね』
それから2人にまた荷物を奪われ、私達は帰路へとついた。
『はぁ〜…疲れたー……』
あれから家に帰りすぐにお風呂に入った。
パジャマに着替え、ベッドに寝転がるとふと緑間くんの言っていたおは朝占いが気になり、携帯で検索をかけた。そして私の今日の運勢を見ると見せてもらったままの内容だったが、ふとその下が目に入った。
"ラッキーアイテムは_____。ラッキーパーソンは蟹座、又は蠍座の人!あなたを助けてくれたり守ってくれたりするかも!"
『へぇー、蟹座と蠍座か……』
まさかねー、なんて考えるもそんな訳ないと思い、私は携帯を閉じた。
緑間くんに抱き寄せられた時、心臓が高鳴った事には見て見ぬふりをした。
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時