桃井さつきに成り代わったから、とことん現実を呪ってやろうと思った。

進級早々大絶叫 ページ2

学年がひとつ上がり、オレもやっと中２になった。
ここに来るまで本当に長かったなあ、と振り返ろうとするも、この一年色々と濃すぎてよく覚えていない。
一つ一つの思い出の自己主張が強すぎる。散れお前ら。









確かさつきの二年のクラスは誰もいなかったっけ。
少し動きにくいがまあいいか、と改めてクラス替えの表を見ていた。









「ん？」









きっと今のオレの顔は引きつっていることだろう。
何せ、一番上に「赤司征十郎」の文字があったのだから。









「(おい原作ーーー!!??)」









心の中で大絶叫する。
幸い、自分の苗字は「桃井」なので席は遠い。
だが、アイツがオレに何もしないわけがないのだ。
やだ怖い。









「桃ちゃんおはよー!!!」


「え、なんで先輩ここにいるんですか!?靴箱向こうですよね!?」









この先輩ともあと一年。
いつまで料研の部員でいられるだろうか。









「先輩、今年もよろしくお願いします」


「それお正月の台詞だよー。ま、よろしくねぇ！」









今年の後輩も楽しみだなー、なんて言う先輩に少し笑みを溢しながら、教室に向かった。

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