「化け物」 ページ13
・
Aside
「「「「化け物！」」」」
_________うるさい…
周りの人間達は私を綺麗な輪で囲む。
「あの子さっきまで頭から血が大量に流れていたのに…！！！」
「傷が治ってる！」
「そういえば…さっきまで血まみれだった床の血も消えているぞ！」
「本当に気味が悪いわ！」
______え？
私は、ゆっくりと後頭部を触った。
…痛くない
そして、さっきまでドス黒い赤色をした床の血も…
綺麗サッパリ何も無い…
あるのは真っ白な床のタイル。
______どう言う事……だ…何で傷が…
床もさっきまで真っ赤だった筈…なのに、
なんで…
この時、正直私は動揺した。
初めてだったと思う。
こんな経験。こんな、"感覚"
_________だから、
怖かったと思う
「その子は私達政府が預かります」
_______は？
背後からだった。
黒いスーツを纏った男達がズラズラと私を囲んでいた人間達の輪に入り込んで来た。
「その子は私達の未来の社会に繋がります…‼」
「だから預かります…‼‼」
"より、明るい未来の為に"
そう言うと、何故か周りはキラキラとした目でその黒いスーツを着た男達を見た。
何を言って…る…こいつらは…
「おい！行くぞ！」
私がぐるぐると脳味噌を回転してる間に男…いや、コイツらは、私の髪を引っ張った。
『やめろ！なんだよ！いきなり！』
「黙れ！お前には関係のない事だ！」
「大人しく付いて来い！」
はぁ？！意味が分からない…
何で私が…‼‼
私は抵抗した
「いいから！来い！」
____________ビリッ！
何か首元に衝撃を与えられ、
『ッ！＿＿＿＿＿』
そこで私の意識は途切れた…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
