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「あの子」 ページ12
クザンside
あー、何だろうなぁ…
少し考えようとしただけで…
"あの子''を思い出す。
何だろ…あの、目。
光もなにも入ってなくて、何処か先を…遠くを見つめるような目。
なにも入ってない空っぽ。
弱々しい訳じゃなくて…何だろうなぁ…
・
____________変な感じ。
…気づいたら俺は、
俺は、扉に手を伸ばす…この、瞬間、違和感に気づいた。
_______人の気配が無い…
「まさか…！！！」
俺は部屋の扉を勢いよく開けた。
バンッ…！！！
「……」
そこには誰1人居なかった。
「_________はぁ……」
と俺は深い深い溜息をした。
_________クソッ…
あの子が寝ていたであろうベッドは何故か湿っていた。
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