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ページ10

「サイテー。」






わたしがボソッと言うと、固まる男子たち。




するとアーヤも同じ気持ちだったらしく

少しとんがった声で言った。





「リサーチ料は?それがはっきりしてないんじゃ

引き受けられないわよ。

だって、これは仕事なんですもの。」





4人は、驚いてアーヤを見た。





「なに怒ってんだよ。」




アーヤは、少しシュンとして横を向いた。



「別に。」








まあ、美人でグラマーなら、どんなことでも相手に

OKさせられるなんて、ずるいよね。




不公平だよ。








すると......




「アーヤ。」





優しい声で貴和が言って

ほほえみをふくんだ大人っぽい目で、

まっすぐにアーヤをのぞきこんだ。





「有田に、ヤイたの?」




アーヤは、顔をまっ赤にした。





きっと図星だったんだろう。




アーヤは、ズバリと言われて、

どうしていいのかわからないようだった。




そんなアーヤに、貴和は優しく笑いかけた。








「そんな必要なんかないよ。

だって君も、充分かわいいからさ。」




アーヤは、目がまん丸になった。



貴和ってすごいよね。



恥ずかしくないのかな。





アーヤが貴和を見つめ返していると、

貴和は、さらに続けた。







「もしアーヤに事件が起こったら、

オレたち、なにをおいても君を助けるぜ。」







そう言って振り返り、押し付けるように

みんなをにらむ。




「そうだよな。」






みんなは、びっくりして

息をのんだままだった。





和彦なんかは、もうカパッと口をあけたっきり。









無理もないと思う。




めったに聞けない大胆発言だもん。






わたしが言われたら、穴に入りたい気分に

なるかもね。








でも、貴和は手慣れたもので、もう一度

今度はおどすように強く同じ言葉をくり返し

答えを引きだしたのだった。





「あ、ああ......。」






みんな、口ごもりながらも必死で答えた。







「「もっ、もちろんさ!」」









貴和ってときどき

ふつーなら言わないようなことを言う。




大人っぽくて、日本人らしくない。







まあ、なんでかはわかってるんだけど。








____________________________***


書き方、変えてみました

*→←作者より 読まなくても全然おっけー!



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フェアリー - すみません。ページ7の11行目のとこ、「ためすぎだろ」じゃなくて「だめすぎだろ」じゃないですか?間違ってたらすみませんm(_ _)m (2021年12月25日 19時) (レス) @page7 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
- よかったです! (2020年1月5日 7時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - 星さん» ありがとうございます!合ってます!即直してきました! (2020年1月5日 4時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
- 私が間違ってたらすみません! (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは!えーっと、誤字を見つけました。ページ25の若武君の「上杉は、…」で、『かかわっら』と書いてあるところがあります。『関わった』ではないでしょうか? (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2018年5月15日 15時

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