切られたページは知っている

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アーヤとわたしは、ちょっとため息をついてしまった。



またハラハラ、ドキドキなことが始まったのに、

自分の出番も来ないうちに受験生に引き戻されるのは、

なんだかすてきなオモチャを取りあげられるような気分だった。



でも、しかたがないのかもしれない。



受験まで、あと少しだもんね。



・



「じゃ続きは、明日やろう。」



和臣が言って、アーヤと和彦のほうをふり返った。


てか、明日って試合じゃんよ。




「オレたち、明日、秀明のグラウンドで試合なんだ。

5時に終わるから、それからミーティングしよう。」



アーヤは、すぐにうなずいた。



前に、和臣たちのサッカーを見てみたいと言ってたから、

いいチャンスだしね！


たぶん早めに来て、観戦するのかな。



そう思ってアーヤの方を見ると、

少しワクワクしている様子だった。




でも、和典と貴和は反対に、

ゲッという表情で顔を見合わせて言った。




「おい、試合のあとかよ……。」


「オレ、死んでるぜ……。」




けれども和臣は、少しも気にせず、

ひたすら元気がよかった。




「死なずにやるんだ。

めったにない事件で、したおまけに初仕事じゃないか。

オレたちの手で犯人をつきとめて、

リサーチ事務所の名を上げるんだ！」



その目が一瞬、黒い宝石みたいにあざやかに光って

息をのむほどきれいだった。



お、イケメン！


そんなことを思ったのもつかの間。



「そうして今度こそ、テレビに出ようぜ。

新聞にものろうぜ。なっ！」



そう、和臣はニヤッと笑って言ったのだった。




その一言で、わたしは思ったのだった。




ああ、やっぱり黙ってた方がイケメンだな、って。






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遅くなりましたが、

あけましておめでとうございます！


去年は、相変わらずのノロノロ更新に付き合っていただき、ありがとうございました((



今年の目標！と大きいことを言うとできなさそうなので、とりあえず今月の目標は毎日更新です笑




今年もよろしくお願いします。



まーお。

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