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M Side ページ9

アーヤがなにかを決心したような顔で、言った。



「そして証拠を全部そろえて、警察に持ちこむのね。」





ところざ和臣が、サラッと髪を乱して首を横にふったのだった。






「警察は、ダメだ。」
(P206)





わたしたちは、いっせいに叫んだ。








「なんでっ!?」





和臣は、ムッとしたように言いかえした。




「オレの立場を考えろよ。



警察なんかに言ったら、俺が秀明にチャリで通ってたことが親にバレるじゃないか。






こづかいがもらえなくなる。」







あくまで自分のおこづかいにこだわる和臣に、わたしたちはうんざりした。






和臣は、その様子に気づいたらしくて、なだめるようにつけ加えた。







「それに、


ここまで調べておきながら、

犯人をつきとめる、


いちばんカッコいいところを警察に取られるなんて、



くやしいじゃないか。





オレたちだけで、やろうぜ。」






わたしは、頭をかかえこみたい気分だった。




わたしだけじゃなく、その場の全員が、そのときはそうだったと思う。







だって、



わたしたちはみんな、知ってたんだもん。





カッコいいところを取られていちばんくやしく思うのは、








当の和臣本人に決まってるってことを。








結局、わたしたちはいつのまにか、和臣にふりまわされてる。
(P207)






いつものことだけど。









でも、その和臣の目立ちたがりの精神のせいで、



危険なめにあうんだ。

M Side→←*絵を描いたぞよ。てってれー(( ・by 駄作者



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- 最高!!貴女もうプロです!頑張ってくださいね (2020年9月5日 20時) (レス) id: b8bed17887 (このIDを非表示/違反報告)
真穂(プロフ) - 彩さん» ありがとうございました!次の作品ができたらまた来てください(о´∀`о) (2017年10月15日 21時) (レス) id: df25a52e6d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白かったです!KZの他の作品Ver.も見てみたいです!! (2017年10月14日 19時) (レス) id: a14dd51e33 (このIDを非表示/違反報告)
真穂(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!元気になりました(・v・)更新頑張りまっす (2017年8月30日 11時) (レス) id: 9b7d9926ac (このIDを非表示/違反報告)
さや - すっごく面白かったです! 更新頑張って下さい! (2017年8月29日 10時) (レス) id: bee0768345 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2016年11月10日 11時

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