検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:71,577 hit

M Side ページ29

わたしは、そこで繋がってたのかと思った。







アーヤは、ゴクンと息をのみ、和彦が目をまん丸にしてレコーダーを見つめて、和典はレンズをキラリと光らせる。
















「気をつけなくちゃなんないのは、逃げ道だ。おい、しっかり調査しといてくれよ。前のノリは、困るぜ。あの自転車にはまいったからな。」














あ、和臣のマウンテン・バイクのことだ笑














「ああ、わかってる。だけど、下見をしたときには、あんなのなかったんだぜ。あんな狭い道にチャリを止めるヤロウの気がしれねーよ。何考えてやがんだろ。」









和臣が、ムッとしたようにレコーダーをにらんだ笑









「いくら目立たない道でも、幅の狭いところはダメだ。」







「だって、しょうがねーよ。目撃者の目をくらますために、コンビニからオレの車でいったん逃げて、途中でおまえのシューラ―に乗り換えただろ。それまで駐車しておくのに、あの道のわきしかなかったんだからさ。へたなところに止めておいて、駐車違反で持ってかれちまったりしたら、元も子もないからな。」





「とにかく、もっと安全な道を考えるんだ。今度やるのは、1日の金曜日だ。それまでに車が直ってくるからな。」











和典が、教室の壁に貼ってるテスト日程表をチラッと見た。



1日が金曜日になってるのは、5月だけだ。












「時間は、たっぷりある。しっかり調べろ。この程度のあそびで警察にあげられちまったら、たまんねーよ。」





「わかった。じゃあな。」
























そこで会話は途切れて、あとは雑音が続いて、貴和がスイッチを切った。









わたしはゾクゾクした。






でも、それは恐さからではなくて、楽しみからきてるものだった。







だってわたしたちは、自転車泥棒であり、そしてなんといってもコンビニ強盗である犯人たちの、次の襲撃計画を聞いたのだ。







まだ誰も知らない。








警察でさえわからない、これからの大事件でわたしたちだけが知っているのだ。

M Side→←M Side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 最高!!貴女もうプロです!頑張ってくださいね (2020年9月5日 20時) (レス) id: b8bed17887 (このIDを非表示/違反報告)
真穂(プロフ) - 彩さん» ありがとうございました!次の作品ができたらまた来てください(о´∀`о) (2017年10月15日 21時) (レス) id: df25a52e6d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白かったです!KZの他の作品Ver.も見てみたいです!! (2017年10月14日 19時) (レス) id: a14dd51e33 (このIDを非表示/違反報告)
真穂(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!元気になりました(・v・)更新頑張りまっす (2017年8月30日 11時) (レス) id: 9b7d9926ac (このIDを非表示/違反報告)
さや - すっごく面白かったです! 更新頑張って下さい! (2017年8月29日 10時) (レス) id: bee0768345 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2016年11月10日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。