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「数の上杉」は、『比』に弱い!?・天才マネージャーSide ページ10

(真実Side)


「上杉。」


和臣が言って、和典は足を止めた。


「おまえ、今週のテストに自信ないんだな。」


その言い方は、すごくイヤミだった。


「へえ、知らなかったよ。おまえって、『比』に弱いんだ。」
(P107)


はやしたてるように言われて、和典はムッとしたらしく、きゅっと口元に力を入れた。


なにも言わなかったけど、怒ってるんだろーなー。


それは、すぐにわかった。


それなのに和臣は、調子にのって言いつづけた。


「へえ!『数の上杉』の意外な弱点、発見だ。へえ!!」


和典は、不愉快そうに口をひらいた。


「別に、そういうわけじゃない。」


けど和臣は、取り合わなかった。


「否定するトコが、あやしいんだなあ。絶対『比』に弱いんだ。」


和典は、ますますムウッとした。


立花は、ハラハラしてる......と思う。


和臣のおしゃべりは止まらない。


「そうとわかれば、オレもチャリ捜しなんかやめて勉強しようかな。おまえをダシぬいて、トップ賞取れるかもしんないもんな。それで親をよろこばせれば、今度のこともたぶん許してもらえるだろうしさ。オレんちの親って、おまえんちの親といつも親しくしてるけど、ホントは、すげえ意識してんだぜ。総合では、上杉さんとこのノリちゃんにだけは負けないでよって、いつも言ってるもん。おまえをぬけば、すっごくよろこぶことは目に見えてる。そうしようかな。」
(P108)


和典は、たまらなくなったらしくて、かみつくように叫んだ。


「やってみろよ!」


和臣は、ニヤッと笑った。


「いいのか。オレは、やるって言ったら本気でやるぜ。算数だけに集中して、おまえをつぶしてやる。そのために、ほかは投げてもいい。オレはBだからな。Cのおまえみたいに完璧でなくても許される。だけどおまえは、得意の算数でトップ賞取れなかったら、名前が泣くだろ。『数の上杉』だもんな。」


和典は、息をつめた。


顔が、見る間に青ざめてく。


立花は、和典を気の毒そうに、見てる。


でも和臣と、つるむためには、しょーがないこと。


貴和と和彦も、また始まったって顔で見てるし。


わたしだって、そう思うしw

和臣の勝ち・天才マネージャーSide→←女の子友だち・アーヤSide



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真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがと〜!!今夜も更新しまーす! (2016年8月23日 19時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - ↓ごめんなさい!間違えました。恵菜です。 (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
Mio - おめでとうございます!応援してます! (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがとう!! (2016年8月14日 23時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - よかったですね!更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2016年5月3日 12時

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