行きづまった捜査・天才マネージャーSide ページ15
「それなら、話は簡単だ。今日、欠席および早退した先輩がいるかどうかを調べる。それから教師が見せしめに取りあげたのなら、明日にでも、そのことについて秀明側の発表があるはずだ、規則違反者は名のり出ろとかなんとか。それを待てばいい。」
立花が、うなずきながら、言った。
「第1のセンだけれど、あの場所って、あまり人が通らないところでしょう。お店も裏口ばかりだし。乗り逃げって、あまり考えられないような気がする。」
すぐさま和臣が言った。
「それなら第2のセンだって、薄いよ。オレがあのマウンテン・バイクに乗っていたのは、今日が初めてだぜ。あれがオレのだって知ってるヤツは、ほとんどいないはずだもん。」
それで、わたしたちの捜査は、いっきに行きづまってしまった。
みんなが黙りこみ、少しして和典が言った。
「可能性が少ないとか、あまり考えられないってぐらいで捜査からはずしちゃダメだ。確実にないものだけを取りのぞいていくんだ。もう一度はじめから当たってみよう。立花、今までのところを黒板にまとめて書けよ。」
(P120)
立花は立ちあがり、黒板に歩みよってチョークを取った。
そして、しばらく考えてから、それらをわかりやすくまとめ、手早く書いた。
1 単なる乗り逃げ
2 いやがらせ
3 秀明の先生か、先輩の警告
欠席・早退者を調べる。秀明側の発表を待つ。
「オッケー。わかりやすい。」
和典にほめられて、立花は、少し得意げ。
「第1のセンは、これは、通り魔みたいなものだから、捜しようがない。あとで考えることにしよう。」
(P121)
立花は、1番の下に、保留と書いた。
「次に2番、これは若武本人に聞いて、思いあたる連中を全員リストアップしてから、ひとりひとり当たってしぼっていくんだ。若武、名簿作れよ。KZでおまえがシュートを決めたときにセリ負けたヤツとかさ、秀明や三谷大塚で、おまえのせいでクラス落ちしたライバルとか。」
わきで貴和が、はやしたてるようにつけ加えた。
「女のことでうらんでるヤツとかさ。」
和臣は、ムッとしたように貴和をにらみながらも、自分のバッグをあけて計算用紙を取りだし、それに名前を書きはじめた。
「学校名も書いてよ。秀明の子なら、クラス名も。」
はじめのうちは、わたしたちみんながそれに見入っていたけど、やがて、誰も見なくなってしまった。
あきれはてたの。
だって、ものすごく多いんだもんっ!
和臣…よく生きてるね((←・天才マネージャーSide→←アーヤ、嫉妬!?・天才マネージャーSide
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真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがと〜!!今夜も更新しまーす! (2016年8月23日 19時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - ↓ごめんなさい!間違えました。恵菜です。 (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
Mio - おめでとうございます!応援してます! (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがとう!! (2016年8月14日 23時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - よかったですね!更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/
作成日時:2016年5月3日 12時