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アーヤ、嫉妬!?・天才マネージャーSide ページ14

和典が、その後を続けた。


「同じクラスの女からもらったヤツだ。バレンタインデーに、チョコレートといっしょにだ。」


貴和が、ピュッと高い口笛を吹いた。


「やるじゃん、若武。そいで今、その子とどうなってるの?」


和臣は、赤くなって貴和をにらんだ。


「黙れよ。捜査と関係ねーだろ。」


和典が、きっぱりと言った。


「関係あるね。その女がからんでるのかもしれない。」


「あの子は、怪力じゃないぞっ!」


和臣が叫ぶと、みんながいっせいに顔を見合わせた。


「おーっ、あの子だって!」


「あやしいじゃん、若武。」


みんなは(わたしもw)、和臣をこづいたりして楽しんでたけど、立花は、なんか不愉快そうだった。
(P117)


立花が、ガヤガヤと騒いでいたわたしたちにむかって言った。


「ほかに、自転車の特徴は?」


声が、思ったよりきつくて、わたしたちは、びっくりしたように立花を見た。


立花は、あわてたようにして言った。


「早く探さなくちゃならないでしょ。ほかの特徴は?」


貴和とわたしは、疑わしそうな目を立花に向けた。


立花はじっとそれを耐えるようにしていると、和臣がカランとチョークを置いた。


「ほかにはない。」
(P118)


そう言って、いすを引きよせると、逆にすわり、腕組みした両腕を背もたれにつく。


「これらの条件から、犯人のメボシをつけてみよう。」


みんなが、いっせいに黒板を見上げた。


「考えられるのは、三通りだ。」


和典が、レンズのむこうで、するどく目を光らせた。


「第1は、単なる乗り逃げ。第2は、若武にうらみを持ってるヤツのいやがらせ。第3は、生徒の規則違反を発見した秀明の教師、あるいは先輩が見せしめのために隠した。以上だ。」


あざやかな推理に、みんなが一瞬、うなった。


さすが、『数の上杉』。


「先輩や先生を疑うの?」


和彦がボソッと言うと、和臣がジロッとにらんだ。


「捜査に、感情は禁物だ。」


「だって、先輩たちは、その時間だったらまだ授業終わってないだろ。」


和典が、首を横にふった。


「早退するってこともあるだろ。欠席とかもさ。」
(P119)


貴和が、ふっと口をひらいた。

行きづまった捜査・天才マネージャーSide→←7☆犯人のメボシ・天才マネージャーSide



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真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがと〜!!今夜も更新しまーす! (2016年8月23日 19時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - ↓ごめんなさい!間違えました。恵菜です。 (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
Mio - おめでとうございます!応援してます! (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがとう!! (2016年8月14日 23時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - よかったですね!更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2016年5月3日 12時

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