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その数日後、とんでもないことが起きた。
JN「A！連れてきたよ！」
JM「えーと…パク・ジミンです…」
困惑したような表情で家のリビングで、私の目の前で挨拶をしてのは紛れもなく、私が今まで画面の向こう側で見てた人だった。踊ってる時とはまた違う、柔らかい雰囲気をまとった人。
「な、んで…」
JN「だってAがバレエしたい理由はこの子でしょ？実際会ったら決心すると思って」
にしてもいきなりすぎるし、強引すぎる。ジミンさん困ってるし。
JM「僕の踊り見てくれてるって聞きました。ありがとうございます」
「そんな、こちらこそ…」
差し出された手を握って握手をする。少し視線を上げると、ジミンさんと目が合った。
「あなたの踊りが好きです」
自然と口から出ていた。思いが伝わるように、少し握手に力をこめる。
「いつか、あなたと同じ舞台に立って一緒に踊りたいです」
まだバレエを始めてもいない、全然何も知らない。けどそう言わずにはいられなかった。
ジミンさんの目が一瞬見開かれて、細くなる。さっきよりも優しくて、暖かい雰囲気の笑顔。
JM「待ってます。絶対一緒に踊りましょう」
聞いた瞬間泣きそうになったけど、ぐっと涙を堪える。思わずソクジンオッパをみると、予想外に優しい表情をして微笑んでいた。
「なんでジミンさん連れてきてくれたんですか？」
ジミンさんが帰った後、思わずそう聞いてみる。オッパは数秒考えてるような表情をすると、私を見た。
JN「AはAのしたいことしなくちゃいけないよ。オンマとか関係なくね。自分に嘘ついてたらこの先何にも楽しめなくなる」
その言葉は、私が心のどこかで誰かに言ってほしかった言葉だった。
オンマの娘、じゃなくAとして。私が本当にしたいことを引き出してくれた。
家族でも何でもない知り合って数日の人にこんなこと言われるなんて、と思ってた矢先何故オッパは頬をかいて照れたように口角を上げた。
JN「ていうかまぁ、Aの笑った顔がみたかったんだよね。好きだから」
ソクジンオッパのこの言葉に、驚きすぎて数秒固まってしまったのは言うまでもない。
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作者名：あいす
| 作成日時：2019年10月4日 1時
