34. ページ4
JK「ジミニヒョン、セヨンの探し物ってなんですか」
リハーサルを終えてふと控室のことを思い出しながらジミニヒョンに聞くと、ジミニヒョンも思い出すように視線を上にした。
JM「すごい大切のものらしい。前の現場で必死になって探してたからさ」
JK「大切なもの…?」
なんでそんなもの、色んな人が出入りする現場に持ってくるんだろう。ヌナと似てしっかり者のセヨンらしくないな。
JM「確か水色のなんとかだったような…」
ジミニヒョンが必至に思い出そうと眉間に指を押し当てていると、誰かのスマホが鳴った。どうやらナムジュニヒョンのだったらしくマネヒョンからスマホを受け取って電話に出ていた。
NJ「ああ、全然大丈夫…Aは平気か?…ん、そっか。で、今は何を」
TH「ナムジュニヒョン電話変わって!!」
テヒョニヒョンがヌナのことを聞いた瞬間ナムジュニヒョンの電話を勢いよく奪い取った。そしてスピーカー音を押すと、向こう側からがやがやとした音が聞こえてきた。
『あれ、テヒョン?ナムジュンは?』
TH「今スピーカーにしてるからみんな聞こえてるよ!!ヌナ平気?大丈夫?」
『あぁ…うん、全然大丈夫。気にしないで』
JM「気にしないほうが無理だよ、僕らにできることない?」
『本当に気にしないで。そんな暇あったらちゃんと仕事に集中しなさい。っあ、ちょっと…』
突然ヌナの声が焦ったような声音になる。すると複数の声が聞こえてきた。
『今事情聴取を終えたんですか!?』
『相手の主張はどのようなものでしたか?』
『お答えください、Aさん!』
JK「っ、ヌナ!!」
『っ私は本当に大丈夫、平気。迷惑かけてごめんなさい』
JK「…僕ヌナのとこ行ってくる」
通話終了の音が聞こえた瞬間、無意識にソファにかけてあったジャケットを羽織ってフードを被る。そのまま出ようとしたら誰かに腕を掴まれた。
NJ「ちょっと待てジョングク、まだ仕事が」
JK「っ、ナムジュニヒョン気づいてないの!?」
そのままナムジュニヒョンの腕を払おうとしたら、テヒョニヒョンがゆっくりとナムジュニヒョンの腕を掴んで離した。
TH「行ってきなジョングガ。こっちはなんとかするから」
JK「…ありがとう、テヒョニヒョン」
呆然と僕をみるナムジュニヒョンを尻目にスタジオを飛び出る。
ただ、ヌナの傍に行かなきゃだめだと思ったから。その気持ちだけで足が勝手に動いた。
1459人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす!! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね!更新頑張ってください、応援してます! (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あいす | 作成日時:2019年8月1日 14時