46． ページ16
あまりの近さに目線を逸らしてしまう。ジョングクの息遣いがはっきり聞こえてくるからだろうか、それとも自分の心臓の音が伝わってしまうくらいだからなのか。
JK「ヌナが倒れた瞬間、本当に心臓止まるかと思った。こんなこともう2度とあってほしくない」
ジョングクが額を離して目を見つめてくる。訴えかけるような視線に目が逸らせない。
JK「だから前も言ったと思うけど、ヌナが辛い時、苦しい時は僕が絶対傍にいるよ。けど、僕が辛い時もヌナに傍にいてほしい。今までよりも、もっと近くに…この意味分かる？」
BTSのメンバーとしてじゃなくて、それ以上のことを求められている。私が避け続けていたこと。
けど私も、もう自分の気持ちがはっきり見えている。自分が誰を必要としているのか、誰の傍にいたいのか。
「私もジョングクに傍にいて欲しい…好きだから」
マンネに恋するなんて、こんな予定じゃなかったのになと心の中で笑ってしまう。しかも仕事相手なんて公私混同も甚だしい。
けど仕方ない、恋ってそんなもんだから。
私の言葉にジョングクは一瞬目を見開いて、また顔を寄せてきた。さっきよりも私を伺うように顔を覗かれる。
JK「…キスしてもいい？」
「こういうのは聞いちゃいけない雰囲気じゃないの？」
JK「もう1回拒否られたら、僕もう立ち直れない」
そんな馬鹿なと言って笑った瞬間、唇が重ねられた。染み込むような温かくて、優しい口付け。
JK「好きだよ、ヌナ。世界で1番大好きだ」
そう微笑んだジョングクの、今まで見た中で1番甘くて、キューっと心臓が締めつけらる笑顔に年上のくせに恥ずかしくなってしまったのはしょうがない。
だって好きな相手にこんな笑顔向けられたら、誰でもこうなっちゃうでしょ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1459人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす！！ (2019年8月8日 21時) (
レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あいす
| 作成日時：2019年8月1日 14時
