【Ｈ×Ｈ】続×6、転生したらゾル家に生まれた件について。

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その後何故か私だけこれに着替えてとベビードールのような浴衣(よくい)を着せられ、あっという間に姫抱きをされクロロさんの腕の中。



「あの、なんで抱っこ？」



「これは男(オレ)の浪漫なんだよ」



ちょっとスースーする格好だなとか歩けますよとか、色々思うところはあるけれど"浪漫なら仕方ない"と大人しく抱えられたままバスタブの中に入った。



「シャンプーとか、こだわりはある？」



「サラサラになるやつですかね……？」



自分は浴槽の外で私の髪を数度梳きシャワーを手に取ったクロロさんに、私は「成分とかはわからないです」と伝えると備え付けられたシャンプーのうちひとつを手に取り私の髪を洗い出した。



「どう？気持ちいい？」



先程から至れり尽くせり、クロロさんがシャンプー・リンス・トリートメントなどなどヘアケアをしてくださる。



キラキラの液体から脚を出してみたり、トロトロとその粘度を楽しんだり、お湯にふわふわ浮かぶ可愛らしいベビードールらしき浴衣にちょっとテンションが上がったり。

私は「はーい」と間の抜けた返事を返す。



「髪は終わったよ」と言ったクロロさんは立ち上がり、明るかったバスルームの灯りを消す。



ハテナと思っていると、浴槽の底から紫の光が上がり、バスボムのラメに光が反射する。お湯の空色が光と混ざって夕焼け後の紫苑のような色になる。



「わぁ！クロロさん、綺麗です」



「……そうだね。さあ、ケアの続きをしてあげよう」



肩に浴槽のお湯をかけられ、トロリとした液体が少し冷えた肩を温める。



いい匂いのする温タオルをデコルテにかけられゆっくりと解される。知らず知らずのうちに力の入っていた肩や背中、デコルテまでリンパを流すように優しくマッサージをしてくれた。






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