私の生徒は小悪魔です。Yuri.C

第9話 ページ9

ピンポーン♪



はーい､と玄関のドアから顔を出したのは



キラキラな笑顔の男の子だった。



あれ！？もしかして私家間違って…



有｢ここで合ってるよ！Aさんでしょ？俺､有岡大貴。こっちが山田涼介。知念の友達です！｣



ぺこっと会釈する涼介くん。その後ろに侑李くんが立っていた。



『あぁ、お友達ね！』



さすが侑李くんのお友達…。みんなお顔が整ってる…



知｢2人とも早く帰ってくれる？｣



有｢えー､知念冷たーい。｣



しょぼんとする大貴くんがとってもかわいそうに見えて。



『じゃあ、一緒に勉強する？』



有｢いいんですか！｣



そう言って目を輝かせて言う大貴くん。



『もちろん！みんなでやった方が何でも楽しいし！』



…ということでみんなで勉強することになった。



・



・



『これは､この値を代入して…ここを因数分解すると…』



有｢じゃあここがこうなって…｣



『うん！』



有｢こうなるのか！｣



『そうそう！出来たじゃん！』



有｢へへっ笑 俺､初めて分かった！｣



『それは良かった！』



有｢こっちも教えて！｣



『うん！えっと…』



知｢僕が教える。｣



そう言うと､私と大貴くんの間に入る侑李くん。



有｢えー！やだー!!知念厳しいもん！｣



知｢大貴は厳しくしなきゃダメなの！｣



今日の侑李くん…なんか不機嫌??



侑李くんが教えてくれるっていうから、私は涼介くんのそばに座った。



『どこか分かんないとこある？』



山｢いや､大丈夫！…すみません！俺、用事思い出したんで帰ります！｣



『えっ…あ､うん！』



有｢えー､山田が帰るなら俺もー！｣



山｢じゃあな､知念！Aさんも！｣



有｢ばいばーい！｣



涼介くんたちがいなくなって、



部屋の中が急に静かになった。

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