―――ようこそ。【銀魂】

だって遊びなんだもん ページ10

デデーン
『神威、OUT』



急にそんな放送が流れてきた。

(人1)ちゃんの声だ。



「…っち ふざけやがって…」



土方が顔をしかめる。

煙草を一本、乱暴に咥えると火をつける。

煙を飲み込み、息をゆっくりと吐きだす。

先から細い煙が天へと上がっていく。

土方は壁にもたれかかりながら煙を見上げた。




「神威が…やられたってことなのか…?さっきの放送は…」




ほんの少し休憩をとると煙草の火を足で消し、その場を去った。









・








近くで煙が上がっているのを見つけた。

すぐに匂いも感じた。煙草だ。


いた。



煙の方向に行くと火を足で踏みつぶして消しているところだった。

案の定、いつも殺そうとしている土方だ。

いや、怪我をさせようとしている土方だ。おちょくっている土方だ。

姉上が死んで以来、土方に本格的な殺意が沸いたことはなかった。

今は真選組一番隊隊長。学生ではない。

人を殺したことがある穢れた人間。

だけどそれは警察の仕事としてのこと。私利私欲のためだけに人を殺したことはない。

目を閉じる。





……………………………………………………………………………………………………黒川。




俺は腰の刀に手をかけた。

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