―――ようこそ。【銀魂】

神威 ページ9

―――いた。

神威。

まだこちらには気付いてる様子は無い。

というかところ構わず壁を殴りまくっている。そのおかげで場所の把握が比較的簡単だった。

心を落ち着かせて息を殺す。

そして。


ドスン!!


壁を殴った瞬間、周りの空間に音が響く。

そしてその音を使って気配を殺し、背後からずぶりと音を立てて刺した。



・



「うっわ…」


映像で神威が刺されたシーンを見た(人1)ちゃんの口から驚きの声が漏れた。


「すごいスゴい凄い!!人って刺されるとこんな風になるんだ!!刺したらこんな風になるんだ!!」


手をたたき、無邪気な子供のように喜ぶ。

口から赤黒い液体を吐き出し、刺された部分から血が広がっていく。

神威の体から刀を抜いた銀時は右手に少しの返り血と頬に一滴の血。

剣先からは血が滴り落ち、10円玉程の血だまりが数個出来ている。

(人1)ちゃんは手を前にかざした。

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