―――ようこそ。【銀魂】

方法 ページ14

銀時はこんな意味の分からない状況でも冷静でいれている自分を意外に思った。

せっかく冷静なんだからと普段溜めに溜めまくっている糖分を使って頭を働かし始めた。

銀時もそうだが、皆は自分のAを助けるためにパニック状態になり、ほかの四人に対して強烈な殺意を抱いている。

殺意しか抱いていないという言い方でもいいと思う。

目の前の高杉と対峙しながら様子を観察する。

記憶の中にあるいつもの高杉を参考にしながら目の前にいる高杉と見比べる。


わずかに剣先がぶれて隙がある。腰が引けているような気もする。

倒せるかも、とまで思ってしまう。

それほどまでにいつもと違っていた。

そんな殺意を必死に抑えながら高杉とにらみ合う。

何とか皆を殺さずに、元の世界に戻る方法はないのか。




「くそ…何かねェのか…」




高杉に聞こえない程度に呟く。


しびれを切らした高杉が銀時に斬りかかった。

そこで銀時の思考はいったん終わり、目の前の高杉にすべての意識を集中させた。

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