episode82 ページ5
声に驚いて振り向けば
私の悩みの元凶であったアーサー様がこっちに向かって走って近づいてきた
A(ランスロット)「こんな所で何をなさっているのですか?!式典はどうしたのです!?」
アーサー「それはこっちのセリフだよっ!Aは中の警備なのに何でいないんだよっ!」
A(ランスロット)「俺は、外の様子が気になって…」
アーサー「言い訳はいいよ!とりあえずほら!来て!!」
私はアーサー様に強引に手を引かれ、歩き出した
私が中いなかっただけでそんなに怒る!?
ジェリコ「なぁ今ランスロットのことAって…」
ギーラ「えぇ、確かに違う名前で読んだわ。それも女の子の名前。」
2人がそんな会話をしてるのもお構い無し
私の周りの景色はさっきとはうわはらに、どんどんと移り変わっていく
地味に引かれている手が痛い
ガル「おっ!アーサー様A見つかったんですね!」
アーサー「あぁありがと。」
短く会話をしながらスタスタ突き進んでいく
A(ランスロット)「おい!裏切ったな!」
ガル「俺はただ場所教えただけだ幸せ者!」
側近1「A様お幸せに〜!」
側近2「羨ましいなくそ〜!」
意味不明な言葉を投げつけられる
何が言いたい?
頭は決して悪い訳では無い
だが意味が理解できない
考えている間も私はアーサー様に腕を引っ張られ、
やっと止まったなと思い、思考回路からこちらに戻ってきて最初に目にしたのは
目の前に立ちはだかる高い高い壁←
あ、扉だった
この扉の先って…
その答えは考える前に出ていた
扉が大きく開かれていたからだ
そうこの先は…
式典会場
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