episode92 ページ15
アーサー「実はそれだけじゃないんだ。」
アーサー照れながら四角い箱をポケットから出した
そして、目の前に出されたのはシンプルでもかつ可愛らしい指輪
それを私の左の薬指にはめる
アーサー「渡すのが遅くてごめん。」
A「ほんとにですっ!もう!大好き!」
私は堪らずにアーサーに抱きついた
アーサー「うわっと!な、A?」
A「嬉しすぎだよ!もう笑っちゃうくらい!」
アーサー「笑っちゃうってひどいな〜真剣なのに。」
A「でもそれくらい嬉しいのっ!」
これ上ない笑顔で笑う
確かにこのまま行けば結構すぐに王妃になっちゃうな〜(笑)
そういえばこの指輪のデザインって…
A「この指輪のデザイン、私が言ってたのに似てる。」
アーサー「似てるも何もAが言ったとおりにしたんだけど?」
A「え?ま、まさか女の子にあげるとか言ってて!」
アーサー「そ、聞き出してた!それに…Aだって女の子でしょ?」
A「そうだけど…まさか、そんな…。」
うわぁ〜今更ながら恥ずかしい
知らぬうちに情報全部自分で吐き出してたなんて
聖騎士長としてはあるまじき行為だな
そしてふと思い周りを見渡すと指輪だけでなく、花束も周りの飾りつけも私が言ったようなデザインになっていた
アーサー「もしかして全部今頃気づいたの?」
A「だってそんな!頭混乱してたし、考える暇なかったし!」
アーサー「本音は?」
A「すごく嬉しい!」
アーサー「よかった(笑)指輪サイズもピッタリでしょ?」
A「確かに。え、なんで知ってんの?STK?」
アーサー「違うからね!測ったじゃん!」
A「あ、そういえば測ったような測ってないような。」
いまこうしてアーサーの隣で笑えるのがすごく嬉しい
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