殺人鬼な彼女は・・・貴：「二」 (ページ11)

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五十三話ページ11

九：「・・・・・何時も・・・」
綱：「！？」
九：「何時も、君の事は・・・
　リボーンから、聞いていたよ...
　・・・・・好きな女の子の事や
　・・・学校の事・・・・・
　友達の事・・・・・
　君はマフィアのボスとしては・・・・・
　あまりにも、不釣り合いな心を
　持った子だ・・・・・
　君が今まで、一度だって
　喜んで戦っていない事も
　知っているよ・・・・・
　何時も、眉間にシワを寄せ・・・・・
　祈るように拳を振るう・・・
　だからこそ、私は君を・・・・・
　ボンゴレ十代目に選んだ・・・・・」
・・・は...？
ちょっと、待て
沢田綱吉を、選んだ...？
なら、あの手紙は何なの？
選んだんなら、こんな戦いは意味ないじゃん...
話が全く合わないじゃないか...
九：「すまない・・・だが、君で・・・・・
　よかった...」
綱：「あ・・・待って...！！
　そんな・・・待って下さい...！！」
五月蝿いなぁ...
ただ、気絶しただけじゃんか...
殺人鬼の応急処置と輸血は完璧なのに...
取り敢えず、その場から
立ち、キョーヤの所に戻る
恭：「・・・何か、Aらしくないね...
　マフィアは嫌いなんじゃないの？」
貴：「大っ嫌いだよ...ただ、殺人鬼は
　彼奴のやり方は気に入らないし
　ボンゴレはまだ、殺人鬼の
　マフィアを壊滅させる
　条件を一つもクリアしてない
　善良マフィアだから、助けただけ」
殺人鬼は、斬った腕から
滴る血を見る
貴：「まぁ、でも・・・ヴァリアーくらいは
　壊してもいいと思うけどね...」
傷口を舐めて、そう言った
恭：「そう...」
殺人鬼は、また、包帯を巻く
久々に傷付けたな
あんまり、痛くないけど...
X：「よくも、九代目を！！！」
貴：「彼奴、殺していい？」
恭：「ダメ、失格になるよ？」
貴：「・・・・・」
失格になれば、キョーヤが殺される..
貴：「・・・・・」(ムスッ
仕方ない、我慢しよう...