42話 ページ2
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オレはXANXUS。
VARIAのボスであり、
�渋緻椶梁�子……
いや、あのジジィの息子ではない。
そうだ、オレは奴の息子ではなかった。
あの時、あの資料を盗み見たときの、
どろりとしたドス黒い"怒り"は
今も尚オレの中を満たしている。
__このオレが！！カスよりも劣るだと！！__
ブラッド・オブ・ボンゴレ なくしては、
後継者としては認められぬ掟。
オレはジジィの息子ではない。
__何が息子だ！！
オレを裏切りやがったんだ！！__
血など繋がっていなかったのだ。
オレは怒り狂った。
その怒りを糧に、俺はVARIAのボスへとなる。
全ては、奴を殺すために。
ス「ボスさんよぉ" 寝てんのかぁあ"？」
X「……うるせぇ」
オレはデスクに足を組んで置き、
目を閉じていた。
耳に飛び込んできたのは、
部下であるスクアーロの耳障りな声。
すぐに近くにあるワインボトルを投げつける。
そして足を下ろし、気づく。
瓶の割れる音がしない。
ふと目線を上げると、
ワインボトルを手にする1人の…女？
女がワインボトルを持つ手を下げた。
顕になる顔。
オレは柄にもなく、目を見開いて驚いた。
『危ないわよ、XANXUS！！』
耳に響いたのは、
あの橋の下で会った、あの。
ヤツは相も変わらず笑を浮かべている。
あの日と変わらない笑を。
ス「んだてめぇ！！
・・・は？」
ボトルを避けるため、
ドアの横にいたスクアーロが声を上げる。
ちっ うるせぇ。
ディアナがスクアーロの名前を呼んでいる。
知り合いか。
X「ディアナてめぇ、なんでいやがる」
コイツはオレの部下になると言った。
それは確かだ。
だが、コイツ本気だったっていうのか？
馬鹿馬鹿しい。
ディアナは、
スクアーロにオレたちの関係を旧友と言う。
あながち間違いではないのだろう。
『どうかな？XANXUS』
と、オレにも答えを求めてきたので
鼻で笑いあしらった。
すると、
満面の笑みでディアナがデスクに手をつく。
そして言いやがったんだ。
『で、さっきの話の続きなのだけど…
私をここで雇ってくれないかしら！？』
つくづくコイツは、
オレを楽しませてくれやがる。
オレは誰にも気づかれないように、
口角を上げた。
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作者名：まっちゃマカロン 960個 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月19日 19時
