想いは呪いに【ut】 ページ41
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ut「僕は君が好きなんだ」
にこりと貼り付けられたような胡散臭い笑み
俺はこの笑顔が不愉快だった
「そうか」
面倒臭いと思いながら短く返す
いつもならここで会話は終了だ
だが今日は何故か終わらなかった
ut「だから幸せにならんといてな」
呪詛のように吐かれた言葉に若干顔を顰めた
「は？」
ut「僕のいない世界で他の誰とも幸せにならんで」
意味が分からない
じっと彼奴に視線を向けるが真意は読み取れない
「何でお前が決めるんだ」
ut「君が好きだから」
「俺は好きじゃない」
ut「でも僕は好きなんや」
はあ、と思わず溜め息をつく
ますます意味が分からなかった
生気を感じられない死んだ瞳がスっと細められた
ut「俺がいないのに、そんな世界で幸せになる君なんか見たないねん」
"それなら不幸であってほしい"
呪うように、縛るように
なんとも言えない感情が込み上げてくる
「お前に決められる筋合いはない」
ハッキリ目の前の男に伝えたが、最早何を言っても聞こえていない感じだった
ut「ごめんな、A君」
不意に自分の名前を呼ばれた
嗚呼、腹が立つ。
その声で、笑みで、俺の名を呼ぶな
ut「大好きな君の幸せも素直に喜べんくて」
"そんな僕を殴ってくれよ"
ぎゅっと強く俺の手を握った後、
あの胡散臭い不愉快な笑みでそんな事を言うのだった
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三日月 - 泣いた。 (2022年2月23日 20時) (
レス) @page42 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)
たまごまる - ヤンデレとかメンヘラが多いですね！でもなんか、こういうの好きです。新しい作品楽しみにしてます！ (2019年9月24日 15時) (レス) id: 2e17c3d309 (このIDを非表示/違反報告)
メル(プロフ) - すみません。わざわざありがとうございました。 (2019年5月15日 14時) (レス) id: 0c03c3902b (このIDを非表示/違反報告)
きむちょん(プロフ) - メルさん» 申し訳ございません(；；)https://uranai.nosv.org/u.php/novel/95liy2/←このリンクで開いてみてください… (2019年5月15日 8時) (レス) id: ea3949ad3d (このIDを非表示/違反報告)
メル(プロフ) - いつも応援してます。頑張って下さい。お気に入り登録も2つの作品させてもらっています。 (2019年4月30日 7時) (レス) id: 0c03c3902b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむちょん | 作成日時：2018年11月27日 20時
