一緒にダンスを踊ろうか*R.N (ページ7)

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「えらいやん。」

『なにが、顔引き攣りまくりよ。』

「泣かへんかった。」

『子供じゃないんだから、』

ぽん、と頭に手が置かれた。

私がよく知るものより重くてガサツな手。

『髪の毛ぐちゃぐちゃになるじゃん。』

「まあまあ、もうええやろ。

今から帰るんやし。」

『え？まだ披露宴終わってな....ちょ！』

強引に肩を引き寄せられたかと思えば、出口まで早足で連れていかれる。

『廉！待ってよ、』

「またへん。どうせこれ以上ここにおっても葬式みたいな不謹慎な顔するんやろ？俺まで気持ち盛り下がるわ。」

『なら、ほっといてよ！』

「あほ！俺みたいなイケメンが心配してあげてんねんぞ！感謝しろ！」

『頼んでない！』

言い争いつつも、廉に反抗しつつも、この地獄から抜け出せることに安堵する。

『廉にお世話されてるみたいで嫌』

「ほんま、手のかかるイモウトやで。」

『血の繋がらない、ね。』

「まあ実質他人やな。」

『血縁上は....ね。』

廉は昔からお節介なお兄ちゃんだよ。