【銀魂】月夜に忍は何想ふ。【河上万斉】 (ページ24)

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仲間23人。ページ24

びっくりして固まっていると、ドアの奥から声が聞こえてくる。

藤「A様。私、藤三郎でございます。A様が目覚められた時横に居りました。」

A「藤三郎さん…ですね。…藤三郎さん。どうか、ここを通して貰えませんか？」

藤「ええ。元よりそのつもりでやって参りました。」

ｶﾞﾁｬｯ

ドアが開けられると、そこには見知った顔の兵達や船員達が並んで立っていた。

藤「嗚呼、A様は河上様の元へ行かれるのでしょう？

A様が動かなければならぬという一大事の時に、我々は指をくわえて待っている訳にもいけません故……」

A「……来たら駄目ですよ。」

兵「ｯしかし!!」

A「河上さんが適わぬ相手なのに、貴方達が行ったら死んでしまうんですよ……!!?」

兵2「我々だってお役に立ちたいのです!!」

A「……申し訳ないけど、ここを曲げる訳には行きません……！」

藤「ｯ何でもかんでも奇跡が起きて、何とかなると思わないでくださいよ!!!!」

A「ｯ!!」

藤「どうにもならないことだってあります……けど……!!」

藤「どうにもならなかったを1人で背負うんじゃなく、

どうにもならなかったを皆で背負いましょうよ!!!!

あわよくば、どうにかなったを皆で喜びましょう!!!!!!」

A「藤三郎さん……」

船員「俺達にだってやれることはあります!!負える責任も少なくとも一つや二つ、あります!!」

兵3「1人で誰かの命を背負うには荷が重すぎるんですよ!!」

A「皆さんも……」

私は考え込んだ後、承知を意味する笑みを浮かべ、小型船の元へ走り出す。

A「ありがとう…ございます……!!」

その後ろを兵の方々が追いかける。

A「絶対に……！救ってみせるから……!!」

〜船に乗り込んで暫く〜

A「……」

私はずっと考えた。

河上さんを脅かす敵の倒し方を。

力で勝てぬのなら頭脳で勝つしかない。

そう思ってはいたが、生憎私の頭はお世辞でも良いとは言えず、良い考えなんてありもしない。

私は、戦場に作戦も糞もあるか！
現地で考え動けばいでしょう！

と、投げやりに床に寝転ぶ。

A「…生きててください……!!河上さん……ｯ!!」

藤「A様。見えてきました……！」

起き上がり、藤三郎さんが指さす方を見ると

そこには大きな船が宇宙に浮かんでいた。