【銀魂】月夜に忍は何想ふ。【河上万斉】 (ページ22)

今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:25,470 hit

仲間21人。ページ22

A「ｯ……っｯ……やめてｯ!!」

悪夢に魘され、飛び起きた。

すると、横に居た人は飛び跳ねた。

？？「!!やっとお目覚めになられた……！体調の方はどうですか？」

A「……」

さっきのは……私の記憶……？

船員の話など耳に届かず、私は考え事をしていた。

本当の本当に私の記憶……？

やった……思い出せた!!

A「ｯ思い出しました……！全て！」

？？「あ、あの……？」

A「河上さーん!!!!!!」

そう言って治療室から飛び出す。

？？「皆様は、今から任務に向かわれるところですよー！」

A「分かったー！ありがとうございまーす!!」

そう言って入口に向かって走る。

A「！河上さ……」

河上さん達の後ろ姿はもう、任務に行く所だった。

呼びかけようとするが、河上さんの話し声が聞こえ、途中で言葉がつまる。

河上「A殿には絶対に言わないで欲しい。」

A「ｯぇ……」

と言うより、河上さんの話が気になった。

モブ「？どうしてです？」

河上「……危険だからだ。もしバレたとしても、絶対に外には出さないで欲しいでござる。」

モブ「分かりました……でも、もし貴方達に何かあったら…Aさんはどうすれば…！」

河上「……A殿を頼んだぞ。」

モブ「ｯは、はい……。」

その会話を聞いていた私は、固まった。

え……河上さんの言う……危険な所？

私にとってはただの地獄にしか思えない。

そうこう考えてるうちに、河上さんはどんどん先に進んでいく。

A「〜ｯ！河上さん……否…万斉ｯ!!」

河上さんの目の前に立ちはだかる。

河上「!?A殿……！このタイミングで、起きて…しまったか……。」

河上さんが零した寂しそうな笑みが、もうすぐ会えなくなるという考えをよぎらせる。

A「河上さんｯ行かないでよ……!!今行ったら、会えなくなるかもしれない……!!」

河上「……すまない。」

そう言って、会えなくなるという言葉を否定せず、私を避け、歩いて行く河上さん。

そして、私は後ろにいた人達に捕まる。

A「やだよぉぉ!!河上さぁぁぁぁん!!!!!!」

何故か涙が止まらない。

A「ｯどうして……どうして置いていくの……!?!?河上さん……！ｯ河上さん……」

泣きじゃくる私に見向きもせず、河上さんは、任務に行ってしまった。